前回の記事で、
4月から専門学校生に
なることを書きましたが、
「なぜ還暦の僕が?」
と不思議に思う方も
いらっしゃるかもしれません。

実は昨年の10月に
定年退職した際、
自分が学校に行くなんて
夢にも思っていませんでした。


ありがたいことに
退職金もいただけたので、
「しばらくは仕事もせず、
のんびり過ごそう」
と考えていました。

会社員時代から
FXもやっていたので、
退職金を切り崩しながら、
お小遣い程度に稼げれば
いいかな……なんて、
かなり楽観的だったんです。

 

そんな僕がなぜ、
学校へ行くことになったのか。

きっかけは、
ハローワークでした。

38年もの間、
真面目に雇用保険を
支払ってきたのだから、
「少しは返してもらっても
バチは当たらないだろう」

そんな気持ちで、
失業手当の給付を受けるため
足を運んだのが始まりです。


ご存知の方も多いですが、
手当をもらうためには
「就職活動の実績」が必要です。

正直、当面は
再就職する気がなかったので、
企業に応募する気も
全くありませんでした。

「相談だけなら簡単だし、
これで実績を作って
やり過ごそう」

そんな不純な動機で
何度か通ううちに、
東京都の公共職業訓練制度
を紹介されたのです。


 

太っ腹なことに、
学費を東京都が負担してくれる
というこの制度。

最初は制度に惹かれただけ
だったのですが、
心のどこかで別の感情も
芽生えていました。

毎日、家で一人で過ごす。
それは想像以上に、
「社会から切り離された」
ような孤独感がありました。

正直、少し気分が
滅入っていたんです。

 

「このままではいけない」
「新しい環境に身を置きたい」

そんな時、パンフレットの中で
目に留まったのが
調理師の専門学校でした。

もともと料理に
強い興味があったわけでは
ありません。

でも、自炊ができれば
節約にもなるし、
現役でバリバリ働く妻も
喜んでくれるかもしれない。

何より、この年齢での挑戦は
「最高のボケ防止」
になるはず!(笑)

こうして僕の気持ちは、
少しずつ「専門学校」へと
傾き始めました。

……が、ここから先が
また一苦労だったのです。

長くなるので、
続きは次の記事で。