先日、映画『ウォー・ゲーム』の超・特別版 Blu-ray を購入しました。

この作品は1983年に公開された映画なのですが、当時高校生だった僕はまさにパソコンの魅力にどっぷりと取り憑かれている時期でした。
実際に、今のパーソナルコンピューターの元祖とも言えるNECのPC-8001というミリオンセラーの名機を所有しており、夜な夜な画面に向かってプログラミングや操作に夢中になっていたものです。
そんなパソコンオタク少年だった僕にとって、劇場で出会ったこの映画はとにかく圧倒的に衝撃的な内容でした。
今でこそAIという言葉や存在はすっかり日常の当たり前になっていますが、なんと1980年代の当時にあって、すでに独自の意思を持ったかのような軍の超大型コンピューターWOPR(War Operation Plan Response)が登場するのです。
主人公の高校生が、ただのゲーム開発会社だと思い込んでその軍のコンピューターへ巧みにハッキングし、あろうことか全面核戦争の演習プログラムを軽いゲームのつもりで実行してしまったことから、現実の世界が本物の全面核戦争一歩手前の危機(DEFCON 1)へと突き進んでしまいます。
これからご覧になる方のためにネタバレになってしまうので詳しい結末までは書かないでおきますが、最後はその高校生の卓越した機転と知恵によって、ギリギリのところで全面核戦争の回避に成功するというハラハラドキドキのストーリー展開になっています。
当時はまだインターネットという言葉すら存在しない時代でしたので、通信ネットワークで離れたコンピューター同士を繋ぐという概念そのものが非常に新鮮でしたし、ましてや他の高度なコンピューターへ外部から侵入するハッキングという概念もただただ驚愕するばかりでした。
最近でもサントリーやアスクルの事件などで目にするように、企業や組織へのハッキング行為は現代社会において日常的な脅威として耳にしますが、そんな未来の事態が今から40年以上も昔にリアルに描かれていたなんて、どこまでも時代を先取りした先進的な映画だったのだと感心させられます。
また、この物語は実際にアメリカの高校生が軍のコンピューターネットワークに侵入してしまったハッキング事件をモチーフにして脚本が書かれているため、映画的な脚色は多分にあるものの全体を通して確かなリアリティと説得力が漂っているのも魅力です。
そんな数々の思い出が詰まった『ウォー・ゲーム』ですが、僕は今でも心から大好きな映画の一本です。
前置きがすっかり長くなってしまいましたが、今回僕がわざわざこの映画のBlu-ray版を買い直したのには明確な理由があります。
それは、映画公開後にテレビで日本語吹替版が放映された際、物語のラストを締めくくる超重要なシーンにおける日本語字幕の翻訳が適切でなかった点について、長年ずっと個人的に残念で引っかかっており「いつか完璧で適切な字幕が入った映像で観たい」と強く願っていたからです。
それに加えて、これまで日本語吹き替え音声を収録したDVDやBlu-rayがなかなか発売されず、もどかしい思いを抱え続けていました。
ところが、僕と同じような熱いこだわりを持ったファンが全国にたくさんいらっしゃったのか、なんと昨年に新たな吹き替え音声と正しく修正された日本語字幕を完全網羅したBlu-ray版が満を持して発売されていたのです。
その嬉しい事実を知ったのは先週のことだったのですが、大の『ウォー・ゲーム』ファンである僕は一切迷うことなく即座に購入ボタンを押していました。
そして早速自宅でじっくり観てみた感想ですが、期待していた吹き替えも、訂正された字幕も、バッチリ理想通りの完璧な仕上がりになっていました。
今回のBlu-ray化を企画・監修された方も、きっと僕とまったく同じ悔しさと熱い思いを抱えていらっしゃったのではないかと思えるほど素晴らしいクオリティです。
大好きな思い出の映画が、公開から43年もの時を経てこのような最高かつ完璧な形で観られるようになるなんて、本当に感無量で感慨深いものがありますね。
僕の宝物として、これからもずっと大切に永久保存版で手元に置いておこうと思います。
映画の中では、当時のアメリカとソ連による不毛な冷戦構造に対して強烈な皮肉を込めた素晴らしい結末になっていますが、これは現代における米中の緊張関係などに置き換えてみても十分に通用する普遍的なテーマだと感じます。
まだ一度も観たことがないという方は、サスペンスとしてもSFとしても超一級品ですので、ぜひこの機会に観てみてください。
映画の一部映像は、こららでも観られます。
なんだか映画愛が溢れて少々熱くなってしまいましたが、本日は以上となります。
