冬のソナタ ユジンの大事な人 | A portrait of.....

A portrait of.....

投稿内容は検討中、、、。

ストーリーの結末部分等に触れている部分がありますのでご注意下さい。

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春川に帰ってくるのは半年ぶりだった。やはり空気が美味しい…!寒くて凍りつきそうだけれど冷気が心地よい。

ただいま!春川!私の大好きな故郷…。

子供たちが小さいうちはもう少し頻繁に帰っていたけれど、そろそろ子供たちも学校の用事で週末が潰れてしまう事が多くなった。

今回はサンヒョクのお墓詣りもするつもりだった。本当は折に触れもっとお参りをしたいのだが、私の夫チュンサンはサンヒョクの異母兄、そして私はもともとサンヒョクと結婚する予定だった人間だ。
もともとサンヒョクのお母様は私の事があまり好きでなかった。私も息子を持ってわかったが当然の事だと思う…。

自分の夫にもう一人息子がいたという受け入れ難い事実の上に、私はそのもう一人の息子と結婚した。お母様の気持ちを考えたら、私達の姿を見せる事はとても気が憚られた。

もしかしたらサンヒョクが別の女性と結婚して幸せな家庭を築いてくれたら、少しは私達に対して心を開いてくれる事もあったかもしれない。

だけどサンヒョクはあまりに早く、数年前に私達の前からいなくなってしまった。ご両親の心の痛みは推して有り余る。
誰の心の穴も埋まらない。
この道を歩いているとサンヒョクが笑ってそこに立っているような気がする。

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今日はサンヒョクのお母様が遠方の実家に帰られていて不在らしい。お父様は時々私達に電話してくれるのだが、最後にぽろっとそんな事を呟く。

チュンサンは今回仕事の都合がつかず、私と息子そして娘の三人でサンヒョクのお墓のある墓地を目指して歩いていた。

本当は子供たちは連れて行くべきではないかもしれない。でもサンヒョクはおじ様ご夫婦の一人っ子だ。私がいなくなった後この子達にお墓詣りをしてほしいと思っている。それにサンヒョクからみたらこの子達は甥っ子姪っ子でもあるのだ。

子供たちはソウルでは見られない雪景色にいつもはしゃいでいる。

「ね~、どこいくの?」
「この前もいったけどね、ママの大事な大事な親友のお墓参り。パパにとっても大事な人なのよ。」
「ふ~ん。またあそこ行くんだ。」

まだお墓参りの意味を理解するのは難しいだろう。

さあ着いた。
階段を登っていく。

お墓の前に男性の人影が二人見えた。

サンヒョクに似てるけどまさか…。

続く