前回の夕張ツーリングの続きです。
その前に記事のタイトルの「バリバリ夕張」というのは、道民ならかつてローカルCMで流れていたフレーズだとわかると思いますが、夕張市が炭鉱から観光産業に切り替える時期にこのフレーズが使われていました。
道民ならほとんどこのCMのフレーズを歌えるでしょう。
話は逸れましたが、前回の「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」を後にし、次は夕張の「石炭博物館」に行ってみました。
炭鉱はかつて日本の基幹産業でしたが、今は見る影もありません。
現在は日本で唯一、釧路のコールマイン(旧太平洋炭礦)が採炭を続けているだけです。
さて、石炭博物館への道を行くと廃墟の建物が。
何かの売店だったのでしょうか?
そして駐車場へ入るためのゲート。
「えっ、廃墟?」
もし、直前にこの看板がなかったら、入るのがためらわれます。
「圧倒的な廃墟感に負けず、ドンドン進もう!」とはかなり自虐的です。
駐車場も廃墟感が一杯。
しかしなぜかバイク用の駐車スペースは確保されています。
奥の野外ステージが廃墟感を増しています。
駐車場のすぐ前には建物がありますが、廃墟です。
昔あった石炭の歴史村の名残でしょうか?
石炭博物館は、歩いて上った坂の上にあります。
この建物はまともでした。
入場料は1,000円を超え、やや高めです。
中の最初の展示ルームは、これまでの夕張の石炭産業の説明の展示がありました。
その一部を。
財政破綻の解説も。
「炭礦から観光へ、バリバリ夕張」というフレーズも今となっては虚しさを感じます。
坑道の方に入ってみます。
坑道の中は、炭鉱夫たちの作業情景の人形が展示されています。
まるで網走監獄で見た人形のようにリアルでした。
さらに下に坑道は続きます。
掘削の機械、そして実際に石炭に触ることができます。
最後は80段の階段を上って地上へ。
運動不足のためか息を切らして地上に出ると、かつての坑口もありました。
近くには、石炭の地層が露出しているのが見える「石炭の大露頭」がありました。
これは北海道の文化財に指定されているそうです。
この施設はかつての石炭で潤っていた頃の夕張の様子が勉強できます。
盛者必衰、驕れるものは久しからず、そんな感想を持ちました。
この後、夕張市内の廃墟群でも見て回ろうと思ったのですが、見る時間がなかったのでそれは次の機会にしようと思います。
いかに夕張が栄え、転落していったのか、そんな歴史が学べるのでこの施設は行ってみる価値はあるかと思います。





















