今回はローカルネタになります。

 

私が子供の頃に住んでいた釧路市は、苫小牧と並んでスケートの町でした。

冬の体育の授業はスピードスケートかアイスホッケーを行っており、小中学校ではリンクも毎年冬になると学校のグランドに手作りで作られました。

 

そんなスケートの町には日本リーグに所属するアイスホッケーの実業団チームがありました。

 

十條製紙のアイスホッケーチームです。

 

釧路市民はオラが町のこの十條アイスホッケーチームを応援していました。

 

でもこの十條は強くはありませんでした、というより弱かった

 

当時日本リーグには王子製紙、国土計画、西武、岩倉組、十條、古河電工の6チームが所属していましたが、トップの王子、国土、西武にはまず勝てない、岩倉組にはたまに勝てるかもしれない、古河電工には五分かやや優勢という感じだったと思います。

 

でも弱くても釧路市民は十條を応援し続けていました。

 

おそらく地元にプロ野球球団があったら弱くても応援し続ける、そんな感じだったのかもしれません。

 

特に王子に対しては100回やって1回勝てるかどうかという実力差がありました。

 

そんな時代の1979年の日本リーグ、私が小学生の時ですが、大きな実力差があった王子に十條が勝ったことがありました。

 

地元新聞は大きな見出しで十條が王子に勝ったことを報道しました。

釧路市民は大いに沸きました。

その試合のことを書いているホームぺージがあったので見てみると、会場も試合終了と同時に大盛り上がりだったとのことです。

 

例えていうなら、サッカー日本代表がブラジル代表を破ったようなものです。

 

このシーズンの日本リーグで王子は優勝するわけですが、唯一の黒星を付けたのは十條でした。

 

そんな十條も会社の合併や運営会社の変更などにより、日本製紙、ひがし北海道クレインズと変遷していき、今ではチームの存続も危うくなっています。

 

しかしどう変わっても私にとって釧路のアイスホッケーチームと言えば、あくまで十條なのです。