現在行われているパリオリンピック、トップアスリートたちの戦いは手に汗握るものがあります。

 

努力の末に金メダルを獲得した選手、努力が報われず敗れた選手、どちらにもドラマがあると思います。

 

オリンピックに出場した選手は金メダルを目標としていると思いますが、トップアスリートレベルではなくても、例えば地方の小さな大会でも金メダルを取ったらうれしいものかと思います。

 

そんな小さな大会でも金メダルを取ったことがある人はどれだけいるのでしょうか?

 

私は子供の頃ですが一度だけ金メダルを取ったことがあります。

 

軟式の少年野球のチームでしたが、チームが市内でも強豪で私はベンチ入りメンバーにすら入れないレベルでした。

 

少なくともチームの人数は50~60人くらいはいたと思います。

バッティング練習はレギュラーだけなので、こっちはなぜか守備力だけは上達していったと思います。

 

まぁ、下手な割には毎日の練習は欠かさず出ていました。肩を痛めた時は、球拾いなどもやっていました。

 

今から思うと、スクールウォーズのイソップみたいな感じでしたね。

 

そして迎えた少年野球最後の市内大会のベンチ入りメンバーの発表の最後で、私の名前が呼ばれたのです。

 

呼ばれると思っていなかったので、返事がワンテンポ遅れてしまいました。

最後の大会が最初で最後のベンチ入りでした。

レギュラーからは「よかったな」と声を掛けてもらった記憶があります。

 

大会は市営球場で行われました。

大会中は試合での出番はありませんでしたが、ベンチで声を張り上げていました。

結局その大会、チームは優勝したのです。

 

表彰式ではマウンドを挟んで優勝チームと準優勝チームが並び、大会役員からメダルを首に掛けてもらいました。

もちろん優勝したので金メダルです。

 

生まれて初めての金メダル、それも初めてのベンチ入りで金メダルがもらえたので、不思議な感じでした。

 

子供の頃はレギュラーメンバーでなければ、辞めてったり練習を休んだりすることが結構あるかと思いますが、そのようなこともなく毎日練習に出続け、また、チームをサポートしていたことに対して、そのメダルは「神様がくれた金メダル」なのではないのか、今ではそう思っています。

 

もうこれからの人生で金メダルを取ることはないと思うので、最初で最後の金メダルでしょう。

 

あの金メダルは実家のどこかにあるはずですが、久しぶりに引っ張り出したくなってきました。