今回はおそらく北海道ツーリングでは走らないであろう場所を紹介したいと思います。

 

鴻之舞(こうのまい)という場所を知っている人は、道民でも少ないかもしれません。

 

その場所は、紋別市の南側にあります。私は隣町の湧別町に住んでいた時は、ミニツーリングでよく走っていました。

 

鴻之舞にはかつて人口が13,000人以上いましたが現在の住民は0人です。

 

かつて鴻之舞には鉱山がありました。産出していたのは金と銀、特に金は日本で3本指に入るほどの産出量だったようです。

 

いわゆるゴールドラッシュに沸いて人も集まって町が形成されたようです。

まるでどこかのアニメみたいですね。

 

鉱山の運営は住友金属が行っていましたが、いま現地にあるのは同社の沈殿池だけです。

 

この場所をよく走っていたのはブログ開始前のことで写真も撮っていなかったことから、今回もゴーグルマップの力を借ります。

 

まず鴻之舞の場所はここ。

紋別市の南側にあります。東にはサロマ湖があります。

おそらく北から来たツーリングライダーは、紋別からオホーツク国道を通って網走方面に行くと思うので、鴻之舞を通ることはないでしょう。

 

鴻之舞を走る道は道道305号線ですがところどころにこのようにかつてあった町の跡の表示板があります。

しかし、ほぼすべてで原野に還ってしまっています。

一部建物の残っているようですが、道道沿いにはなく見つけることはできません。

 

このように学校跡の石碑もありますが、とてもここに町があったとは信じられない位草ぼうぼうです。

 

途中にはここに鉱山があったことの記念碑もあります。

 

この鴻之舞で唯一見ることのできる場所はこの旧上藻別駅逓でしょうか。

 

駅逓とは郵便業務と宿泊業務を行っていたところのようです。

この駅逓の建物の中には、鴻之舞が栄えていた頃の写真や資料が展示されています。

 

鴻之舞鉱山については、検索すれば情報が出てくると思いますので、そちらを調べてから現地に行ってみるのもいいかもしれません。

 

道外からのツーリングライダーどころか道民ライダーでさえもあまり走らない場所ですが、栄華を極めた鉱山の歴史を知るという意味では、走ってみる価値はあると思います。