夏の北海道ツーリング、特に山道を走る時にその計画は発動します。
俗に言う虫アタック。そう、飛んでいるあらゆる虫がヘルメットにぶつかってきます。
ぶつかるだけならいいのですが、シールドに当たり体液が飛び散り前が見えにくくなることもあります。
シールドに当たり虫の体液が飛び散る様は、L.C.L化して弱肉強食のない世界の生物に生まれ変わる過程なのかもしれません。(エヴァファン以外はこの例えは理解できないかと思います。)
普通は虫がヘルメットに当たっても、コツン、コツンと音がするくらいですが、一度ものすごい衝撃を受けたことがありました。
オロロンラインを北上していた時に、初山別の手前あたりでものすごい衝撃をヘルメットの顎のあたりに受けました。体全体が少し後ろに持っていかれたほどの衝撃でした。
飛び石でもあたったのかと思いましたが、周りに車はありません。
大きな生物も視界に入っていなくいきなりガツンときた感じでした。
少し走って道の駅しょさんべつに寄り、当時被っていたアライRX-7のヘルメットを確認すると顎のあたりにあるエアインテークが見事に割れていました。
結局何が当たったか分かりませんでしたが、エアインテークとはいえ、割れるとはかなりの衝撃だったと思います。
そのヘルメットを眺めながら私はあのキャラと同じようにつぶやいていました。
「ヘルメットがなければ即死だった。」と。