バイクの運転でもスポーツでも、年を取ってから若い時と同じ感覚でやっても体がついていかないということは多いですよね。

 

ただ、稀に若い時の感覚を体が覚えていたということもあるかと思います。昔取った杵柄というやつですね。

 

私も18年振りにリターンライダーとなった1年目に、当時新車で買った初期型のYZF-R25に乗っていた時のことです。

このバイクは新車時には当たりが付くまでブレーキが効きにくいものでした。(握りこめば効くのですが)

 

慣らしもかねて峠を走っていて、その急な右の下りコーナーに差しかかった時です。

当然ブレーキングをするのですが思ったように減速できず、迫りくるガードレール。

 

ヤバい!と思いながら、シートから腰を落としてバイクを寝かせ膝すりギリギリのハングオン体勢、フロントブレーキはかけずに目線はコーナーの出口へ、リアブレーキを引きずるようにかけたまま何とかコーナーをクリアしました。なぜか一連のこの動きは冷静に行うことができました。

 

確かに若いころはそのような走りはしたことはありましたが、その動きは体が覚えているものなんだなと思ったと同時に、最近のバイクのコーナリング性能にも驚かされました。

 

「あのコーナーをクリアできたのは、自分の力ではないぞ! そのバイクのコーナリング性能のおかげだということを忘れるな!」

 

誰かにそういわれたような気がします。