釧路に住んでいた中学生の時に、鉄道好きな友達と国鉄で近隣を鈍行列車の旅をしたことがありました。旅と言っても日帰りです。
根室本線で釧路から厚床、そこから標津線で中標津へ、そこから標茶を経由し釧網本線で釧路に帰ってくるミニ道東一周や意味もなく釧路と帯広の間にある上厚内駅への往復など。
先日の釧路ツーリングの時に、今は廃駅となった上厚内駅跡(2017年廃止)に寄ってみました。
40数年ぶりの訪問です。
駅の周りにあった小集落はなくなり民家が数件あるのみ、帰りの切符を買った商店も今はありません。
替わりにあったのはおびただしい数のソーラーパネルでした。消えた集落の跡地にソーラーパネルが設置されるパターンは結構聞きます。この場所もそのようです。
駅舎は既に解体されており、ホームの名残(削られてはいるようですが)がこの場所に駅があったことを物語っていました。今は信号場になっているようです。
線路自体は札幌と釧路を結ぶ大動脈のため現役ですが、もうこの場所に列車が停まり人の乗り降りをすることはありません。
40年の月日は駅だけでなく集落も消滅させるのに十分な時間だと感じさせられました。
これからも廃駅は増えてくると思いますが、観光資源として使えるところは残してほしいものです。
