パリオリンピック、日本のメダルも段々と増えてきましたね。

 

そんな世界のトップで戦うトップアスリートとのつながりで感動したことがあります。

 

もう今から10年以上前ですが、スポーツ関係の仕事をしていた時に、親子でスポーツに参加してもらう「親子スポーツ教室」というイベントを企画し開催しました。

 

種目は陸上競技、場所は恵庭市にある北海道ハイテク専門学校の室内陸上練習場でした。

私はスタッフとしてそのイベントの運営に当たっていました。

 

講師は当時北海道ハイテク専門学校の陸上チームに所属していた選手たちでした。

 

その所属選手の中には当時陸上女子で世界を相手に戦う日本のトップアスリート、オリンピックにも出場した福島千里選手がいました。

その親子スポーツ教室というイベントは、ハイテク陸上部の選手たちの指導で、親子で楽しんでもらいながら陸上競技を体験し、裾野を広げていくというもので、そのイベントは滞りなく終了しました。

 

閉会式の時も子供たちが福島選手をはじめとする講師陣に「ありがとうございました」と声をかけて終了しました。

 

その後、私たちスタッフは後片付けを終え講師陣にあいさつに行こうとした時です。

福島選手が近づいてきました。

 

こちらも簡単な挨拶をして、その場を去ろうとしたら福島選手からこう言われました。

 

「私たちはこのようなイベントをしたくても、それをするやり方が分かりません。さっき子供たちからありがとうと言われましたが、その言葉はこのようなイベントを開いてくださった皆様に私たちから言う言葉です。本当に今日はありがとうございました。」と。

 

その場には下っ端のスタッフしかいなかったのですが、そんなスタッフにこのような言葉を掛けてくれたのです。

 

感動しました。

 

偏見ですが、それまでトップアスリートは我が強く自己主張の強い者(そうじゃないと世界のトップで戦えない)と思い込んでいたので、なおさら心に響く言葉でした。

 

トップアスリートでもこんな人もいるんだと思いました。

それからは引退するまで福島選手を応援したのは言うには及びません。

 

余談ですが、福島選手はここ十勝出身の選手でした。