目の前に | たのしい老後

たのしい老後

※ 個人の感想です ※

 

少し前、母の面会に行った帰り、

乗っていた電車の中でのこと。

 

片道1時間ちょっとかかるので

帰りはそこそこ草臥れています。

 

それで

 

持ってきた本も読む気になれず

スマホで見たいものもなくて

ぼーーーーーっと過ごしていました。

 

ある駅に着いて

電車のドアが開いたとき

 

視界の隅に、

何だかわからない小さな違和感が。

 

違和感といっても

「おかしい」とか「不快」とか

「不自然」とか「ちぐはぐ」とか

そういうことではなくて

 

 

違和感としか表現のしようがない、

「ん?」というだけの感覚です。

 

 

違和感の正体はすぐにわかりました。

盲導犬のゴールデンレトリバーくんが

主さんをリードして乗り込んできたんです。

 

そして

 

優先席に主さんが腰かけると

レトリバーくんも、静かに床に、伏せ。

 

遠目には何度か会ったことがありますが、

ここまで近い距離では、初めてです。

 

 

主さんの足元に伏せる

わんこの大きな身体。

 

身体も大きいけれど、私は何となく

「レトリバーの鼻はこんなに大きいんだー」

なんて思いながら

 

わんこに警戒させないように

こっそりさりげなく眺めていました。

 

 

車内は混んでいなかったし、

まわりには人もいなかったので

わんこも、見た目は

ゆったり過ごしていたように思います。

 

身体は動かさないものの

視線を小さく動かしていたので

それなりに周囲に注意を払っていたのかも。

 

 

そして

 

その日は少し冷えた日だったので、

服は着ていたけれど

床はきっと冷たいよね・・なんて

余計な心配もしたりして。

 

(´д`)

 

 

降りる駅が来たようで

主さんがすっと立ち上がると

 

わんこもすっと立ち上がって

また主さんに寄り添って

わんこと主さん、

無事に降りていかれました。

 

v(^-^)v

 

 

目の前に伏せるわんこ、

すぐ横を通っておりていくわんこ。

 

うまくいえませんが

生きているものの温かみというか・・

 

まわりのひとびとのそれとはまた違う

わんこの体温のようなものを感じて

 

ホッとした・・というのは

少し違う気がするけれど

 

いい時間を過ごせた、

そんな気持ちになりました。

 

( ´ー`)
 

 

 

ただ

 

私はわんこ好きだから

そんな風に思えたけれど、

 

わんこが苦手なひと、怖いひとは

あのレトリバーの大きさには

ちょっと萎縮してしまうかも。

 

そのあたりは

優しさと思い遣りで

共存できれば・・と願っています。

 

 

お互いに。

 

( = =)