古陶磁鑑定美術館は、古備前焼の研究機関として、国内唯一の専門美術館です。
古陶磁鑑定美術館では、古備前焼の未解明の謎や問題を解決すべく、専門の研究員や研究者によって、さまざまな角度から分析や調査を実施して参りました。
その結果、これまで明らかにされてこなかった、安土桃山時代の古備前焼茶道具の真実と、従来までの誤った古備前焼の鑑定方法を、科学的、考古学的、歴史学的に鑑みて適切な方法に改めることに成功しました。
以下に、書籍の要点と、新発見の事実のポイントをまとめてご案内いたします。
■研究論文「古備前焼の年代鑑定」の要旨と要点
・安土桃山時代~江戸時代に流行した茶会(茶会記)に登場した備前焼を分析検証
・安土桃山時代から江戸時代にかけての備前焼の出土品を調査検証
・室町期~江戸末期までの古備前焼の作風別の時代区分一覧を作成
・伝来品の中から本物の安土桃山時代の古備前焼茶道具を特定
・本当の安土桃山時代の古備前焼茶道具の伝世品を発見
■研究論文「古備前焼の年代鑑定」で明らかになった新事実
・博物館や美術館に収蔵されている自称桃山茶陶の嘘と真実
・なぜ、桃山時代の作品でない江戸時代の茶道具を桃山茶陶と呼んでいるのか?
・桃山時代の本当の備前焼の正体。
・権威主義の美術業界が隠し続ける不都合な真実
古美術業界や骨董業界は、贋作や偽物文化が常に隣り合わせです。
とは言え、それはその現状に甘んじていていいと言う訳ではありません。
もちろん、その中で悪意を働かせて人を騙す行為に加担するなどは、以ての外です。
常に時代は進化しています。大事なのは、その技術やテクノロジーを駆使して、最先端の研究を真摯に続け、判明した事実に基づいて、本当の真実のストーリーを導きだすことなのです。
古陶磁鑑定美術館では、古備前焼や古陶磁器に纏わる謎の解明に努めています。
これからも、さまざまな調査、研究を通じて、日本の古美術史に変革を齎してまいります。