古陶磁鑑定美術館は、古備前焼や日本の古陶磁器を専門で研究している美術館です。
この度、古陶磁鑑定美術館では、古備前焼の研究成果をまとめた書籍「古備前焼の年代鑑定」を出版することになりました。
【古備前焼の年代鑑定】は、その名の通り、「古備前鑑定」のコツやノウハウやポイントを解説した研究書です。
従来までの古備前焼鑑定は、専門家や鑑定士が独自の見解で時代や年代を特定していました。
そのため、誤りや時代区分がバラバラなケースが散見され、一定の基準や規格など存在しない状態だったのです。
それを古陶磁鑑定美術館では、「当時の信頼できる一時記録である茶会記」、「出土品」、「伝来品」、「伝世品」をベースに、時代区分や器の姿形の様式を改編し、明確な鑑定ができるように交通整理をしたのです。
それらが、時代区分表や真贋鑑定のポイントに活かされています。
この基準ができたことによって、これからは、古備前焼の鑑定をする際に、曖昧な判定や真贋の誤った鑑定がされにくくなるでしょう。
そうなれば、数寄者やコレクターや収集家のみなさんにとって、安心して古美術品と触れ合える環境が整ってきます。
古陶磁鑑定美術館では、安土・桃山時代から江戸時代にかけての古備前焼の名品をホームページで特別に公開中です。
ぜひご覧ください。