GRANDMASTER FLASH/The Source (1986) | OLD 2 DA NEW SCHOOL

GRANDMASTER FLASH/The Source (1986)

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伝説のDJ、GRANDMASTER FLASHがグループ名義で1986年にリリースしたアルバム。プロデュースは、GRANDMASTER FLASHとVINCENT CASTELLANO、ドラムプログラミングは、GRANDMASTER FLASH、RAHIEM、GUY VAUGHN。メンバーは、GRANDMASTER FLASH(DJ)、THE KIDD CREOLE(MC、ボーカル)、RAHIEM(MC、ボーカル)、LA VON(MC、ボーカル、ベース)、BROADWAY(MC)、LARRY LOVE(ダンサー)、SHAME(MC、DJアシスタント)。当時、FMラジオでAFRIKA BAMBAATAA/Bambaataa's Theme (Assault on Precinct13)と「Style (Peter Gunn Theme)」がミックスされていて、そのカッコ良さにかなり衝撃を受けましたね!それからアルバムを購入すると、「あれ?なんか違う…」って思っちゃったんですね。もちろん「Style (Peter Gunn Theme)」と「Freelance」は最高なんだけど、当時人気だったRUN-D.M.C.、BEASTIE BOYS、PUBLIC ENEMYと比べるとハードさに欠けているように感じたんですが…、20数年ぶりに聴き直してみると全然悪くないですね。

1. Street Scene
緊張感のあるサウンド上でメンバーが自己紹介をするイントロ。
2. Style (Peter Gunn Theme)
打ち込みドラムにCOMMODORES/Rapid Fireのイントロをスクラッチで合わせた後にHENRY MANCINIの映画『ピーターガン』のテーマを弾き直したメロディが飛び出し、その上でメンバーがスキルフルなラップをかますクラシック!フックではFREEDOM/Get Up and Dance、CAMEO/Single Life、JAZZY 5/Jazzy Sensationをスクラッチ。
3. Ms. Thang
派手な打ち込みドラムにシンプルなオーケストラ・ヒットを入れた小品。
4. P.L.U. (Peace, Love And Unity)
タイトなビートに寂しげでミステリアスなメロディに「ピース、ラブ、アンド ユ~ニティ」の爽やかなコーラスもマッチしたR&Bテイストのナンバー。今聴くとしっくりくるね~
5. Throwin' Down
ほぼビートのみで、フックにシンセが入る展開だけど、あまり特徴ないかな。
6. Behind Closed Doors
5と同じ感じだが、郷愁感のあるメロディはいいね。全編に配しても良かったかも。
7. Larry's Dance Theme (Part 2)
前作から引き続くダンサーLARRY LOVEのテーマ曲のパート2。良くもなく悪くもなくって感じかな。
8. Lies
ウッディー・ウッドペッカーの鳴き声も取り入れた曲。あまりピンとこないかな。
9. Fastest Man Alive
乾いたドラムにApacheを弾き直したメロディをのせ、JAMES BROWNの「1,2,3」の声ネタ・スクラッチからラップがスタートし、フックでJOHN DAVIS AND THE MONSTER ORCHESTRA/I Can't Stop、20TH CENTURY STEEL BAND/Heaven and Hell Is on Earthを組み合わせたFLASH賛歌。
10. Freelance
定番ブレイクビーツBOB JAMES/Mardi Gras、JUICE/Catch A Groove、INCREDIBLE BONGO BAND/Apacheの2枚使いのうえに6MCが矢継ぎ早にフリースタイルをかますライブ!この曲でノレないやつはHIPHOP聴く資格ないよ…って感じですね。FLASHのコスリに血が湧き、MCのラップに肉踊る!当時のブロック・パーティはこんなにもピースだったのか。こういうのを聴くとHIPHOPってやっぱり素晴らしいものだと再認識させられますね。オールドスクール万歳!
(2025/10/11)