V.A./The Rap Pack (1987)
1987年にFRESH RECORDSからリリースされたレーベルのショーケース的なコンピレーション・アルバム。いやー、このアルバムには滅茶苦茶お世話になったなー!たぶん高校卒業後の1988年か1989年頃に行き付けのレコ屋で買ったと思うけど、当時はヒップホップなんか数えるほどしかなかったから、毎日のように聴き狂ったね。ジャケットに描かれたMANTRONIK、MC TEE、JUST-ICE、T LA ROCK、TRICKY TEEも味があっていいね。
A1. MANTRONIX/Fresh Is The Word
1985年リリースのデビュー・アルバム『The Album』収録。MANTRONIKプロデュースのハードコアなエレクトロ・ヒップホップ。スクラッチとドラムの重なりが絶妙!
A2. JUST-ICE/Put That Record Back On
1986年リリースのデビュー・アルバム『Back To The Old School』収録。BIGGY RATとITCHY BROTHERプロデュースで、DMX(もちろんあのDMXとは別人)のヒューマン・ビート・ボックスと打ち込みドラムがメインのシンプルながらハードコアなエレクトロ・ヒップホップ・クラシック!JUST-ICEのラフ&タフなラップにノックアウト必至!
A3. T LA ROCK/Breakdown
1985年リリースで、デビュー・アルバム『Lyrical King』未収録。SPECIAL KとT LA ROCKプロデュースで、打ち込みドラムにTHE SOUL SEARCHERS/Ashley's Roachclip、FUNK, INC./Kool Is Back、JOHN DAVIS AND THE MONSTER ORCHESTRA/I Can't Stopを合わせたトラックに「12345、ブレイㇰ ダウン!」の掛け声もキマったファンキー・チューン。
A4. TRICKY TEE/Johnny The Fox
1985年リリース。MANTRONIKプロデュースで、跳ね気味の打ち込みドラムにTHE KAY-GEES/I Believe in MusicとTHIN LIZZY/Johnny The Foxのスクラッチをプラス。今聴くとドラムがちょっと惜しいね。TRICKY TEEは、ラップは小気味良いけど人気なかったのか残念ながらアルバムは出なかったね。
A5. JUST-ICE/Latoya
1986年リリースのデビュー・アルバム『Back To The Old School』収録。MANTRONIKのプロデュース。DMXのヒューマン・ビート・ボックスと軽めの打ち込みドラムをバックにJUST-ICEがラップし、途中でPETER, PAUL & MARY/Leaving On a Jet Planeをゆるーく歌う。前年のDOUG E. FRESH f/MC RICKY D(SLICK RICK)/La-Di-Da-Diを確実に意識したよね。歌の部分もSLICK RICKは「スキヤキ」に対抗した感じだしね。
B1. T LA ROCK/Nitro
このコンピが初出で、プロデュースは、QUINCY JONES III(QD III)とT LA ROCK。QD IIIってT LA ROCKにも関わっていたんだ!当時気にしていなかったけど、今更ながらビックリ!打ち込みドラムにMELVIN BLISS/Synthetic Substitution、BRASS CONSTRUCTION/Movin'を使ったハーコーなクラシック!カッコイイね~ なんでアルバムに入れなかったんだろうね?
B2. JUST-ICE/Cold Gettin' Dumb II
B2. JUST-ICE/Cold Gettin' Dumb II
1987年リリースで、デビュー・アルバム『Back To The Old School』収録曲の続編。MANTRONIKプロデュースのハードアタックなエレクトロ・トラックに唾を吐きかけるようなラップが最高なクラシック!REDMANもネタに使っていたね。
B3. MANTRONIX/Hardcore Hip Hop
1985年リリースのデビュー・アルバム収録。MANTRONIKプロデュースの軽快なエレクトロ・ヒップホップ。MOHAWKS/The Champのエフェクトが効いているね。
B4. 12:41/Success Is The Word
1985年リリース。プロデュースは、DAVID ENGとKENNY BECK。マニアには有名だけど、この12:41は、あのBOOGIE DOWN PRODUCTIONS(BDP)のKRS-ONEとDJ SCOTT LA ROCKが組んでいたBDPの前身にあたるグループ。ヒューマン・ビート・ボックスと打ち込みドラムに陽気なシンセのメロディが印象的な曲。正直、このアルバムの中では一番劣るかな… でも、この曲聴いて後のBDPをイメージできた人っていないんじゃないかな?
B5. T LA ROCK/Breaking Bells
1986年リリースで、デビュー・アルバム『Lyrical King』未収録。MANTRONIKとDJのLOUIE LOUによるプロデュースで、BOB JAMES/Take Me to the Mardi Gras、ROY AYERS UBIQUITY/Brother Green (The Disco King)使いのファンキー・チューン。これもアルバムに収録してほしかったな~
(2025/05/24)
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