随分と久し振りに自宅ワイン。
これがなかなか興味深い結果となった。
□Tarlant / Champagne Brut Zero N.V.
タルランのゼロを前日抜栓で。
直前抜栓だと強烈すぎる酸も随分和らぎ、膨らみが出て美味しい。
けれども少し面白みには欠ける。
個人的には、もう少し甘くても良いから柔らかさは欲しいところ。
□Colin-Deleger / Chassagne-Montrachet 1er "En Remilly" 1997
00のシュヴァリエが『神の雫』の使徒に選ばれたとかで、非常な高値をつけているらしい
そんな大層な造り手だったかな…と思いながら開けてみた。
色は97にしても濃い目のゴールド。
結論から言うと、抜栓直後~30分がピークだった。
黄金糖や熟した黄桃、蜂蜜のニュアンスにシャサーニュのカッチリした酸とミネラルが好印象だったが、
その後徐々に落ちて果実味がなくなってしまい、1時間経過後からは低空飛行。
状態は、完璧とはいえないまでも、決して悪くはなかっただけに残念。
97の白は92同様に外交的で享楽的な美味しさが魅力的だったのだけれど、
やはり熱いビンテージだけに酸が不足しており、最近になってピークアウトしかけている物が出てきている気がする。
個人的には、特級以外は完全に飲み切り対象に入った。
■Heresztyn / Gevrey-Chambertin 1er "Les Goulots" 1990
以前
、同じ90のモレ1級を試し、美味しいのだけれどやや微妙だったエレスティンのリヴェンジ。
今度はジュヴレイの1級、グーロ。そしてタストヴィナージュ(個人的には別に信用していないが・笑)。
色は綺麗なルビーで、エッジは透明がかっている。海老茶はない。
今回は自宅で飲んだので、移動させていない影響からか、全体の印象がクリア。
マディラももちろん出ておらず、涼やかで透明感のある赤系果実主体の香味。
やや果実味が落ちてきている印象はあるが、代わりに梅や出汁感が出てきている。獣臭はあまりない。
タンニンも溶け込んでおり、とても綺麗なブルゴーニュとして楽しめる。
いわゆる癒し系ワイン。
■Jean Raphet / Charmes-Chambertin 2000
ややタイプの違うブル赤を、ということで、これ。
色はやや紫がかった赤。
00のラフェはかなり好きなのだけれど、その期待に反しない華やかな香が立ち上る。
香水のような、それでいてVRほどケバくはないピノの香。
味わいは優しく出汁が乗り始めている感がある。
基本的にこれを嫌いな人はいないと思うし、今飲み頃であることには間違いないだろう。
ちなみに、96・99・00のラフェは確かにお薦めだけれど、某酒屋グループが売っている値段はいかにも高い…気がする。
僕はこれ、確か6K~7Kくらいで買ったような??
---
個人で自宅にセラーを有していたり、貸し倉庫等にワインを預けている場合、
世間的にはくワイン好きの枠を超え、ワインマニアと分類されるのではないかと思う。
そしてそんなワインマニアの多くが心を砕くのが、ワインの状態であり、ワインの飲み頃だ。
どんなに気を遣って飲んでやっても、ワイン自体が死んでいれば意味はないし、
どんなに状態のいいワインでも、飲み頃を無視して飲めば本領を発揮することはない。
もちろん飲み頃の幅は人によって様々だろうけれど、特にブルゴーニュの白は熟成させてナンボだし、
個人的には若いワインには殆ど興味がなくなってしまった。
そしてワインの飲み頃というのは、個人的には概ね
"ヴィンテージの特徴×クリマ×造り手のレヴェル±その年のその造り手の成功度" によって導ける…
というか導くしかない気がする。
だから僕はヴィンテージの特徴を語る意義は多分にあると思う。
その為には若いワインも飲んでいかなきゃいけないのだけれど、やっぱり飲み頃は重要だ、と思う今日この頃。