毎度のことなのだけれど、ワインから暫く距離を置くに付け、ワインを知った気に語ることの格好悪さを識る。


なのでブログを続けることも相当悩んだ…というか、すっかり更新する気も失くしていたのだけれど


もともとの目的は備忘録なのだし、偉そうに語る己を後で降り返って自省する材料にでもなればいいかな、とも思う(笑)



休んでいた間にリリースされたモノの中で、最大の注目といえばこれだろう。



  thiNk alOud


一発目からボケボケだけど、ポンソ。


今期はなぜか村名MSD(グリヴ)が消えてしまった。ちょっとショック。


で、ACブル(パンソン)が最大の入手難。


色々あって1ケース近く確保できたが、既に4本飲んでしまった(笑)



  thiNk alOud

印象としては、01以降のスタイル、つまり新ポンソスタイルをそのまま継承している。


01より葡萄は弱いけれど、その分造りが洗練されているので、余り気にならないと思う(上のクラスは解らないが…)


とにかくピュアネスとエレガンスが際立つ、極めて優れたACブル。


ちなみに、↑の写真の後ろにあるのは02。


やや熟成感と旨味が乗り始めている。


エチケットが変わったけれど、そっちは06が上。ワインそのものの出来は02が上。


どっちも個人的見解ですが。




しかし05と06の動きの違いが、何ともねぇ。


確かに05は長熟、だから上のクラスをたっぷりと!って、一見理屈が通っているように見えて、全く通っていない。


っていうかセンスないね(笑)。


なんというか、極めて二次元的見方だな、と感じてしまう


酒屋さん、ご苦労様です、、、。




  thiNk alOud

↑おまけ、久し振りの見事なダブルキャップ。



モノは96のトリュフュイエール。


こちらはもう、印象通りの素晴らしいワイン。


96の白は、健全ならば素晴らしい!









突然のお誘いで青山某所へ。

飲むために普段より3時間ほど早く起きた(つまり殆ど寝てない)ので、結構フラフラ(笑)



■Ramonet / Chassaghe Montrachet 1er "le Cailleret" 1995


  thiNk alOud

リクエストにお応えして、95ラモネのカイユレ。

前回のラモネが大人しめだったのに対し、こちらは極めてパワフル。

薄い色調の液体からは、まだラモネ全開時の溢れるような白い花はなくエステル主体。ややガソリン。

抜栓直後は口がすぼまるような鮮烈な酸があったが、同時に高い濃縮度の果実味と、

シャサーニュの硬質な、パキーンとしたミネラルが極めて好印象。


予想通り発展し続け、最後まで落ちるどころかトップに達したかも不明。

他の一流の造り手(白)と同じく、ラモネの95も飲み頃もやっと入り口に入ったと思う。

しかし年のころでいえばまだ15、6。真の飲み頃までは10年はかかるかと。


で、やっぱり00以降のラモネ とはちょっと違う、気がする。

(00のBV を除く。)




■Ghislaine Barthod / Chambolle Musigny 1er "les Fuee" 2001


thiNk alOud

お久し振りなバルトさん。すっかりメジャーになられましたね。

最近飲み頃に入ってきた感のある01赤なんで、大丈夫かなーと思いきや

もう2~3年早かったかな、という印象。そして思っていたよりも、ややしっかりした造り。

パワーのあるタイプのシャンボール。

30分ほど経って開き出すと、特徴的な冷たさとフルーツの柔らかさが出てきて、すっかり美味しくなった。

やっぱりヴォルネイとシャンボールは共通項が多い気がする。



■Domaine des Chezeaux / Clos St Denis 1987


  thiNk alOud

87のポンソも飲んでいる筈なのだけれど、記憶にない…。

極めて薄い色調に期待は高まる。


が…


教科書通りのブショネ。


香も味わいも、表面の2層くらいを綺麗にブがコーティング。

中の味わいは素晴らしいものを感じさせるのだけれど、それを探ろうとするとすぐブ。

切ねぇ…。



という訳で、代打で出して下さったのが



■Jacques Frederic Mugnier / Chambolle Musigny 2006


  thiNk alOud

で、これがよかった。

06赤に共通して感じてしまう「緩さ」を感じさせず、

酒質は柔らかいのだけれど、トーンがバルトより1つ、2つ高い。

非常に薫るし、リキュール的な甘さを既に持っている。その一方で金属質な冷たさもある。

06赤で初めて感心したし、ミュニエってこんなに上手い造り手だったっけ?と思ってしまった。

バルトも素晴らしい造り手なのだけれど、比べるとやや野暮ったく感じてしまう。

今考えると、畑(フュエ)がボンヌ・マール寄りな特徴を有しているからかもしれないけれど。


しかし今や村名で10Kに迫らんとする勢いなんですか…。

01のときにゃ余裕で1er買えたね…。言っても仕方ないけどさガーン

とはいえ、購入検討対象には十分入るレベル。


---

赤だとやっぱりシャンボールかヴォルネイが好きだな、と再確認。

また飲めるようになったら攻めてみよう、と思いつつ、

復帰は夏だし、また白漬けになるのかも(笑)








随分と久し振りに自宅ワイン。

これがなかなか興味深い結果となった。



□Tarlant / Champagne Brut Zero N.V.


  thiNk alOud

タルランのゼロを前日抜栓で。

直前抜栓だと強烈すぎる酸も随分和らぎ、膨らみが出て美味しい。

けれども少し面白みには欠ける。
個人的には、もう少し甘くても良いから柔らかさは欲しいところ。


□Colin-Deleger / Chassagne-Montrachet 1er "En Remilly" 1997


  thiNk alOud

00のシュヴァリエが『神の雫』の使徒に選ばれたとかで、非常な高値をつけているらしい汗

そんな大層な造り手だったかな…と思いながら開けてみた。


色は97にしても濃い目のゴールド。

結論から言うと、抜栓直後~30分がピークだった。

黄金糖や熟した黄桃、蜂蜜のニュアンスにシャサーニュのカッチリした酸とミネラルが好印象だったが、

その後徐々に落ちて果実味がなくなってしまい、1時間経過後からは低空飛行。

状態は、完璧とはいえないまでも、決して悪くはなかっただけに残念。


97の白は92同様に外交的で享楽的な美味しさが魅力的だったのだけれど、

やはり熱いビンテージだけに酸が不足しており、最近になってピークアウトしかけている物が出てきている気がする。

個人的には、特級以外は完全に飲み切り対象に入った。




■Heresztyn / Gevrey-Chambertin 1er "Les Goulots" 1990


  thiNk alOud

以前 、同じ90のモレ1級を試し、美味しいのだけれどやや微妙だったエレスティンのリヴェンジ。

今度はジュヴレイの1級、グーロ。そしてタストヴィナージュ(個人的には別に信用していないが・笑)。


色は綺麗なルビーで、エッジは透明がかっている。海老茶はない。

今回は自宅で飲んだので、移動させていない影響からか、全体の印象がクリア。

マディラももちろん出ておらず、涼やかで透明感のある赤系果実主体の香味。

やや果実味が落ちてきている印象はあるが、代わりに梅や出汁感が出てきている。獣臭はあまりない。

タンニンも溶け込んでおり、とても綺麗なブルゴーニュとして楽しめる。

いわゆる癒し系ワイン。



■Jean Raphet / Charmes-Chambertin 2000


  thiNk alOud

ややタイプの違うブル赤を、ということで、これ。

色はやや紫がかった赤。

00のラフェはかなり好きなのだけれど、その期待に反しない華やかな香が立ち上る。

香水のような、それでいてVRほどケバくはないピノの香。

味わいは優しく出汁が乗り始めている感がある。

基本的にこれを嫌いな人はいないと思うし、今飲み頃であることには間違いないだろう。


ちなみに、96・99・00のラフェは確かにお薦めだけれど、某酒屋グループが売っている値段はいかにも高い…気がする。

僕はこれ、確か6K~7Kくらいで買ったような??



---

個人で自宅にセラーを有していたり、貸し倉庫等にワインを預けている場合、

世間的にはくワイン好きの枠を超え、ワインマニアと分類されるのではないかと思う。

そしてそんなワインマニアの多くが心を砕くのが、ワインの状態であり、ワインの飲み頃だ。


どんなに気を遣って飲んでやっても、ワイン自体が死んでいれば意味はないし、

どんなに状態のいいワインでも、飲み頃を無視して飲めば本領を発揮することはない。

もちろん飲み頃の幅は人によって様々だろうけれど、特にブルゴーニュの白は熟成させてナンボだし、

個人的には若いワインには殆ど興味がなくなってしまった。


そしてワインの飲み頃というのは、個人的には概ね

"ヴィンテージの特徴×クリマ×造り手のレヴェル±その年のその造り手の成功度" によって導ける…

というか導くしかない気がする。

だから僕はヴィンテージの特徴を語る意義は多分にあると思う。

その為には若いワインも飲んでいかなきゃいけないのだけれど、やっぱり飲み頃は重要だ、と思う今日この頃。