シェゾーはドメーヌだけれど、自分では一切ワインを造っていない。
自らの畑を著名ドメーヌに貸し、アガリとしてワインを受け取って、それを売るというシステムを採っている(メタヤージュ)。
あぁ、なんたるブルジョワジー!ブルジョワヌー!!
とはいっても、僕が最も好きな造り手であるポンソもここから数多くの畑を借りている関係で
ポンソ名義では入手困難なシャンベルタンやクロ・サン・ドニもシェゾーラベルでお安く手に入る。
これは嬉しい。メタヤージュ万歳(どっちだよ
シェゾーラベルのものとポンソ名義のものでは、ややシェゾー名義のものの方が抽出が濃い気がすることが多いけれど
これはルネさんちの地下で行われる熟成過程の問題なのか、単にポンソがそういう樽を選んでいるのか
その辺はちょっと解らない。
さてさて、僕をブルゴーニュにどっぷり嵌めた元凶とも言えるポンソの2000だけれど
実は今年の春にシャンベルタンを飲んだときには、正直にいって果実味が落ち始めており
やや茶が入りかけたエッジからも、「これはややピークアウトしているな…」という印象を受けた。
そんなわけで、一抹の不安を抱きつつ抜栓してみたのは…
■Dom. des Chezeaux / Clos saint Denis 2000
透明感のあるルビーの色調、エッジは透明。
まだ海老茶は入ってきていないけれど、立ち昇ってくるベリー香はかなり蒸れていて
それなりの熟成感を感じさせる。
あくまでピュアで、喉にすっと落ちていく。
口の中に止めておいて味と香を楽しみたいという気持ちはあるのだけれど
早く飲み込みたいという欲求も強い。
そして鼻に抜けるアフター。豊かな土の香。長い余韻。
赤系果実のピュアネスが際立つ、エレガンスなワイン。
酸も全面に出てくるのではなく、果実味が甘く下品にならないようにそっと寄り添っている感じ。
線は細いが、旨味と香水のような香がスケールの大きさを印象付ける。
線が細いのにスケールは大きい。
清廉でエレガンスなのに淫蕩。
やはりブルゴーニュの赤はこの二律背反性に尽きる!
と断言してしまおう。僻地だしw
この子はリリース当初からずっと僕のセラーにいた。
それから僕は2回引越しをしているので、ちょっと可哀想なこともしたかもしれない。
でもこうやって応えてこれると、本当に嬉しい。
ありがとう、という感じだ。
僕的には100点満点のワイン。
あぁ、幸せ。