契約法Ⅰの試験が間近に迫った。


LLMアドバイザーのアンが、

「準備は大丈夫?」と聞くので、

「テキストも過去問も持ち込みOKなので、大丈夫と思います」と答えると、

「持ち込みOKの試験が一番難しいのよ」と、ますます心配そうな顔になった。


試験が始まった。


問題文:

植物園がリニューアルすることになり、熱帯でしか育たない珍しい植物3種類を各10本と野生の鳥5羽を業者に注文した。が、業者は開園直前になっても手配が間に合わず植物2種類を7本ずつと鳥3羽、足りない分の代わりに注文していない植物10本を届けた。植物園は、不足分を他の業者に2割増し価格で注文し、高額の配送費を払った。


以上の事実に基づき、植物園の損害請求と業者の主張を述べよ、というような内容だ。


似たような過去問の回答と比べつつ、パソコンを打っていく。


文章の書き方クラスで教わったIRAC(Issue=争点、 Rule=適用される法律、 Analysis=分析、 Conclusion=結論)の形式にまとめて行く。


3時間があっという間に過ぎた。

「やり切った」という気持ちで、教室を出た。まあまあの点数が取れる、と思った。


一週間後、結果が分かった。

Cマイナス。「ガーン」。落第の一歩手前だ。


LLMアドバイザーのアンから、「明日の夕方5時半に答案用紙を持って教授に会いに行くように」と伝言があった。


当日、日本酒のサンプルを持って、教授を訪ねた。

答案に目を通した教授は、

「君の文章は悪くないよ。でも1ページ半じゃ点数をつけられない。少なくとも5ページか6ページは書かないと」


「少なくとも5ページか6ページ」。

桁が違い過ぎる…。


Photo courtesy of LSAC