韓国人セールスから電話が入る。

「今日の同行は、サンタクラリタの“フォーエバー芸者”です」

ちょっと悲しい名前だ。


韓国系オーナーが増えて、日本食レストランの名前も多彩になった。


「トヨジーさん、次はゴハンです」

「もうランチですか?」

「いえ、レストランの名前が“ゴハン”です」


また、ある時は

「次はトナリです」

「車で行くんですか?」

「そうです。レストランの名前が”トナリ“なんです」


エダマメすし、ワカメすし、スシホリック(すし依存症)、トトロすしもある。


店主のバックグラウンドも多彩だ。

「トヨジーさん、ここのオーナーは韓国で大学教授でした」

「シェフはITエンジニアです」


ロサンゼルスのコリアタウンには「2週間でシェフになれる」すしスクールがある。時間をかけて修業するより、一刻も早く開店したいのだろう。


しかも、店が軌道に乗りそうとみるや2号店、3号店をオープンし、数年のうちに他の韓国人に売却してしまう。


長い間修業して職人になり、一生自分の店を守っていくという日本人スタイルとは全く違う。


ある日、電話が入った。

「酒バーにどんな酒を置いたらいいか?」


行ってみると「Sake Bar」のサインを掲げてすでに開店している。が、酒はアメリカ産の「月桂冠」1種類しかない。


このフットワークの軽さは、ちょっと真似できない。


Photo courtesy of Yelp