行きつけのドーナツ店で、特大のハム&チーズクロワッサンとコーヒーの昼食をとった。


店員でカンボジア人のメアリーが、「日本に旅行するには何月がいいの?」と聞くので「4月か10月」と、答えた。同僚のアリンが最近日本に行ってきたので、興味が湧いているようだ。


クロワッサンとおまけのバターミルクバーを食べながら、以前のブログを見返していたら、3年5ヶ月前の「僕のモットー」と題した記事を見つけた。

3年間のテキサス駐在の最後の頃に書いた。


精神的にかなり追い詰められていたのだろう。以前からのモットー「無理しない」に加えて「頑張らない」「流れに身をまかせる」の2つを新しいモットーにすると書いてある。


当時のことを思い出すと、頭ではテキサスでのいろいろな計画を考えていたが、心がついていかなくなった。カリフォルニアの家族の元へ帰りたい、という気持ちが抑えきれなくなった。


そこで、出てきた結論が、これ以上「頑張らない」だったのだろう。限界に近い状態で、ギリギリの選択だったと思う。


この時に、僕のメンタルは1度死んだか、生まれ変わったのではないか。


それまで、自分では「ストレスに強い」「打たれ強い」と思っていたが、病気の不安や一人暮らしの孤独に襲われて、そうでもないことに気がついた。自分の心にもっと耳を傾けないといけないと思った。


頭だけで判断し、動こうと思っても、心がついてこないことがある。パーキンソン病になってからは、体も思うようにならない。


頭、心、体、そして魂の4つがうまく連動して、初めてバランスが取れる。


忘れてはいけないのは、頭や心が過去や未来や外国に飛んで行っている時にも、体だけはいつも「今ここにいる」という事実だ。


現実の世界と接している体が、リアルな感覚や違和感を拾って教えてくれる。そして、頭や心で考えた計画を実際に行うのも、体の仕事だ。


中原中也の詩に「ほらほら、これが僕の骨だ」という一節がある。


ドーナツを食べる、バス停まで歩く、図書館で本を読む(今日は元素記号の解説を読んだ)、知り合いと話す(近所に住むカレンと好みの本について)、どれも生きていることの証拠だ。


3年前のブログが宣言した通り、僕は無理せず、あまり頑張らず、しっかりと流れに身をまかせているようだ。