ピックルボールの練習が終わり、コートの隣にある図書館で涼んでいる。


朝から暑いので、ネットが設置されているコートは一面だけ。元気な若者のノアとペアになり、中年夫婦チームと対戦したが、僕の凡ミスで惜敗。無理をしないで、今日は1ゲームで終了だ。


スポーツ音痴の僕にとっては、木曜日のピックルボールが1週間の最大イベントなので、これが終わるとほっとする。


それでも、3年前に初めてパドルを持った時に比べれば、心理的にはずいぶん楽になったと思う。何とか持続した自分を認めてあげたい。


心理学者のメグ・ジェイなどが、夢を叶える条件の1つに「アイデンティティキャピタル」を挙げている。専門知識、経験、人脈、実績、物語など夢を叶えるための無形の資本のことだ。


表側に現れる社会的地位、肩書き、財産などに比べると目立たないが、実は経験や人脈や評判などが「臨界点」に達したときに初めて現実が動き始めると言う。


これは、ワインの裏ラベルに少し似ている。


目立つデザインの表ラベルとは違い、裏ラベルは一見地味だ、しかし、そこには、ぶどうの種類や産地、こだわりの製法や商品のストーリーが凝縮されている。


ワインと同じように、人間も裏ラベルが見えたら面白い。そして知識や経験、実績や物語などが交わり熟成された深い味わいになったら素晴らしい。


これが、僕の「人間の裏ラベル」論。


その意味では、ピックルボールもワインの香味に少しのアクセントを添えてくれるかもしれない。