パーキンソン病と診断された6年前、「困ったことになった」とは全然思わなかった。


ちょうどコロナ禍が急拡大した頃で、手の震えどころではなかったからだ。


3年ほど過ぎてコロナが沈静化して来ると、じわじわとパーキンソン病の症状が気になり、将来への不安が湧いて来た。


先日、久しぶりに便秘になった。


食欲はあって毎日しっかり食べるのに、お通じがない。その内しぜんに出るだろうと楽観していたが、4日間も出ないと腹が張ってくるし、寝苦しい。


5日目。食べない方がいいか。下剤を買うか。翌日も出なければ病院に行くか、考えることの大半が便秘に関連したことになった。


便秘が体と心に及ぼす影響は、時としてパーキンソン病の症状よりも、強く感じられることがある、と思った。


例えが適切かわからないが、パーキンソン病が気心の知れたルームメイトとすれば、便秘は突然やって来た親戚のおじさん、みたいなものだ。「早く出て行かないか」気になって仕方がない。


これは、パーキンソン病は脳の病気で、便秘は腸のトラブル、ということが関連しているのだろう。パーキンソン病は今週とか来週にどうなるという切迫感はないが、便秘は「今日出るか」「明日出るか」と目の前のことしか無くなってしまう。


便秘に効くというキウイとヨーグルトを買ってきて食べ、腹のマッサージをし、下腹だけでなく足のつま先まで力を入れ、頭の中で、応援歌として知られる Zard の『負けないで』をリピートする(!?)という複合作戦で、6日目の朝にやっと解決した。


怖いのは、便秘がしばしばパーキンソン病とセットで起きること。日頃の用心が必要だ。


パーキンソン病を発症してからピックルボールや太極拳を始めたように、病気は人生の「設計変数」にもできる。“第2の脳”とも言われる腸に優しいライフスタイルを工夫していきたい。