カリフォルニアに住んで30年以上になるが、久しぶりにバスを乗り継いで“ミニ旅行”をした。


といっても、友人と会食するレストランに行っただけ。僕が住むロサンゼルス北側の街から、南側のガーディナまで30マイル(約50km)の道のりを、公共バス5本を乗り継ぎ、2時間半かけて縦断した。


パーキンソン病になる前は、車で何千回も行き来したルートだが、運転免許を返上した今ではほとんど行くことがない。


乗り継ぎアプリで確認したのに、いきなり最初のバスに乗り損ない、次に来たバスで出発。LAダウンタウンに到着後は、無料シャトルでガーディナ行きバス停まで移動しなければならない。


最初に来たバスの運転手に「フラワーと7番の交差点に行くか」と聞くと、道の反対側のバス停から出るバスに乗れと言われた。道を渡り、次に来たバスに聞くと「7番とヒルの交差点を通るので、そこから歩けば良い」と、言われて乗車。オフィスビルが立ち並ぶバンカーヒルズやディズニーホールの前を抜けて、人混みの交差点で降りる。


さて、フラワーと7番の交差点に着いたが、ガーディナ行きバス停が見当たらない。交差点は4つのコーナーがあるので、一つ一つチェックしていると、3つ目の角にバス停を発見した。


バスの中は仕事帰りの会社員、折りたたんだスクーターを抱えた黒人男性、レストランの厨房で働くTシャツ姿のラテン系の男たち、後ろの席からは、観光客らしい女性2人組のドイツ語が聞こえる。


バスはフラワー通り(といっても花は咲いていないが)の工場や倉庫街を抜けて、USC (南カリフォルニア大学)のキャンパス近くを通りながらハーバーフリーウェイ南車線に入る。渋滞のフリーウェイを尻目に、バスは専用路線を快走する。


フリーウェイの中洲にあるバス停で降車し、エレベーターで階上のバス停に移動し、1X番のバスを待つが一向に来ない。近くにいた男性に尋ねると「道の反対側のバス停から125番に乗り、ウェスタン通りで降りて2番に乗り換えなさい。あと4分で来るよ」と、親切に教えてくれた。


5本のバスを乗り継いで、やっとレストランに到着。2時半も乗っていたので、席に通されるやいなや、トイレに直行。友人の到着を待ちながら飲んだ生ビールがおいしかった。


ちなみに帰途はUberを呼び、30分で帰宅した。


ミニ旅行と友人とのおしゃべり、久しぶりに飲んだ芋焼酎、ジャマイカ出身のUber運転手サブーキとの会話、BGMのレゲエミュージックも効いたのか、昨晩は頭が冴えてよく眠れなかった。


普段の生活に刺激がなさすぎるのかな?


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