ペンシルベニア大学ウォートン経営大学院のアダム・ グラント教授のTED講演が面白かった。


タイトルは、「The Surprising Habits of Original Thinkers (天才たちの驚くべき習慣)」。


どんな習慣かと言うと、① 先延ばしの癖、②恐れと疑い、③失敗が多い、の3つだ。どれも凡人と変わらないところが「驚き」というわけだ。


https://youtu.be/fxbCHn6gE3U?si=R9U9njXEx2ewaI3y


しかし、よく聞いてみると、天才たちはやはり凡人とは次元が違う。


①先延ばし: ダヴィンチは「モナリザ」を描き上げるのに16年かけた。②恐れ: イーロン・マスクはスペースXのロケット打ち上げが何度も失敗することを覚悟していた。③多い失敗: エジソンは千以上の特許をとり、ベートーヴェンは700以上の楽曲を残した。その陰に、どれだけの失敗があったことか。


グラント教授によると、一見マイナスに見える3つの習慣だが、実は①先延ばし=アイデアを育てる“孵化”期間、②恐れと疑い: 前例や常識を疑い、チャレンジする勇気、③失敗: 多作の中からしか傑作は生まれない、という“成功のカギ”が隠されていると言う。


その意味では、不安の中でギリギリまでもがき、失敗しても懲りない天才の姿は凡人そのもの。いやそれ以上に不器用に見えるかもしれない。


それにしてもグラント教授のスピーチ、聞くたびにうまく構成されていて感心する。ユーモアがあり、説得力があり、触発される話術。これもOriginal thinking の結果なのかな。


Photo courtesy of Wikipedia 


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