信仰心が低い国ほど幸福度が高い、という皮肉な統計がソーシャルニュースサイトReddit に出ていた。


それによると幸福度トップはフィンランド、デンマーク、ノルウェー、アイスランド、オランダなど欧州の国がほとんどで、国民が宗教を信じる割合はトップ10平均で36.5%だった。


一方、幸福度が低いワースト5は南スーダン、中央アフリカ、アフガニスタン、タンザニア、ルワンダの順でアフリカや中東などの新興国が多く、下位10か国の信仰者の割合は92.3%に上った。


こうしてみると「信仰=幸福度」でないことは一目瞭然だ。幸福を感じるには政情の安定、福祉、教育、医療、仕事(所得)、社会的インフラなど、総合的なセーフティネットが不可欠ということだろう。


その上で、宗教の役割とは何なのか。僕は、宗教とは「幸せになるためのツール」ではないかと思う。目的を与えたり、障害を乗り越える意味を見出したり、お互いの励まし合いを通した“精神的バックアップ”だ。


考えてみると、お金も仕事も、福祉も治安もインフラもすべて「幸せになるためのツール」だ。


幸福度トップ国の信仰心の低さは、宗教が絶壁に立たされていることを示していないか。盲信的な宗教、差別的な宗教、やる気を奪う宗教は、「幸せになるためのツール」にはなり得ない。


僕は仏教徒だが、キリスト教でもイスラム教でも、音楽でも芸術でも教育でもサラダバーのように“いいとこ取り”したらいいと思う。我流と言われるかもしれないが、人生は「自分が主役」だから。


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