友人夫婦に誘われて、開店間もないラーメン屋に行ってきた。
ビバリーヒルズに近いセンチュリーシティモールの1階にあるOchi (越智) ラーメン。千葉県から出店しているそうで、特徴は牛、豚、鶏の“3獣”を使ったスープという。
豚バラとんこつラーメンは、生卵が乗って濃厚な味わい。友人の真似をして、ライスの上に豚バラをのせて“豚丼”にして食べる。餃子と鶏唐揚げも頼んだので満腹になった。
食事を終えてモールの2階に上がると、そこにもNagi (凪) というラーメン屋がある。HRB (Hand roll bar) という手巻き寿司レストランもあった。
ネット情報によると、アメリカ国内にラーメン屋は約1400店あるという。毎年約3%の割合で増えているそうだ。僕が住む南カルフォルニアだけでも、数百店あると思う。
1970年代から営業しているリトル東京の「こうらく」が、アメリカ第1号と言われている。今ではオクラホマやカンザス、ウィスコンシンなど、中西部にもラーメン屋が増えた。全米でフランチャイズを展開する会社も出てきて、先週出張で行ったヒューストンにはJinya (陣屋)ラーメンが11店もあった。
ラーメン人気を支えているのは、製麺会社とスープメーカーで、特徴のある麺もスープも注文できる。ラーメンビジネスの間口が広がり、韓国系のKopan (Korea/Japan の意味) ラーメンもチェーン展開している。
アメリカ人が好きなとんこつラーメンに目を付けて、7イレブンは本社のあるテキサスの店舗で、レンジで温めて食べる冷蔵とんこつラーメンを試験販売している。僕もいちど食べてみたが、量は少なめでスナック程度だが、味は本格的だった。
もう1つ面白いのが、ラーメン店のネーミング。アメリカ人はRamenと聞いてローマを連想するのだろう。アメリカの各地にRamen Empire (ラーメン帝国)、Ramen Republic (ラーメン共和国)という店がある。
ちなみに横浜の家系ラーメンは「EAK(イーエーケイ)」だ。そのうち「ラーメンはアメリカ生まれ」と思う若者が増えて来るかもしれない。