今週のテキサス出張で、野生のアルマジロを初めて見た。
といっても、車にひかれたアルマジロだ。ヒューストンのホテル近くの歩道を歩いていたら、息絶えて仰向けにひっくり返っていた。
調べてみると、アメリカに生息しているのはココノオビアルマジロ(“九つの帯”の意味)で、中南米にいるミツオビアルマジロのように完全に丸くなることはできないらしい。
そのかわり、足は速く、1メートル以上ジャンプできる。しかし、速足が災いして車にひかれることも多いらしい。
地球温暖化の影響か、テキサスやルイジアナなど南部の州だけでなく、近年は中部ミズーリ州にも北上している。夜行性で一晩に20マイル(約30キロ)も歩きまわり、80ー100軒の住宅や庭に侵入することがあるという。
ちなみに、アメリカでアルマジロをペットとして飼えるのはテキサス、オクラホマなど6州のみ。しかし、地面を掘ったり、危険を感じると悪臭を放ったりする習性があるので、屋内で飼うのは難しい。
その上、性格が臆病なので、急に抱き上げたりしてはいけない。刺激しないで、アルマジロが気に入ったようにしておかないといけないそうだ。
アルマジロの姿に、改めてアメリカの広さを感じたテキサス出張だった。
Photo courtesy of Missouri.com