イスラエルが、パレスチナ自治区ガザ南部のラファに「大規模攻撃を仕掛ける」と発表している。


これに対し、同国の歴史学者ユヴァル・ハラリ氏は、「このままでは、イスラエルは中東の北朝鮮になってしまう」と警告し、話題になっている。


https://youtu.be/FWcJ8rTKtmw?si=WJzEdDTnuFOF5QgCi


このまま復讐路線を突っ走れば、穏健な国からも見放され、イスラエルは孤立してしまう。ハラリ氏だけでなく、攻撃に反対するユダヤ人は国内にも国外にも少なくないようだ。


ハラリ氏のインタビューをYouTube で見た。ネタニヤフ首相の強硬路線について、①ビジョンがない、②失敗への反省がない、③(パレスチナ組織)ハマスを利する結果になっている、と厳しい。


同氏によれば、イスラエルとパレスチナが共存するための食料も土地もある。「では、なぜ戦争しているのか。頭の中(思い込み、こだわり)に原因がある」と指摘する。


双方が“被害者意識”を前面に出している限り何も解決しない。「“平和”をテーマに、何度失敗しても交渉し続けるしかない」(ハラリ氏)。


ニュースによると、イスラエル軍とハマスは8日、ラファ市郊外で銃撃戦を行った。「ラファの大規模攻撃に対し、武器供与できない」とするバイデン米大統領の声明に対し、ネタニヤフ首相は「イスラエルは自国の全リソースを使って戦う(fight with its fingernails) 」と宣言している。


ちなみに、アメリカ国内のユダヤ系人口は760万人。アラブ系人口は370万人。イスラエルとパレスチナの戦争は、中東の問題にとどまらない。


昼食会で会った友人のデイブに「中東問題をどう思うか」と、聞いてみた。保守派のデイブは「腰抜けのバイデンが悪い。真珠湾攻撃の後、アメリカは黙っていたか? 猛反撃しただろう。パレスチナを壊滅させないとダメだ」とまくし立てた。


ハラリ氏の勇気ある発言も、イスラエルの中では、おそらく少数意見だろう。しかし、「このまま行ったら破滅だ」という危機感が変革を押し進めるかもしれない。


Photo courtesy of  Channel 4 News 


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