今秋の大統領選に向けたカリフォルニア州予備選の投票をした。予備知識がある大統領候補や上下院議員、市議会議員候補などは指名したが、高裁判事候補などはまるで分からないので白紙投票だ。


今回はカリフォルニア州民投票に提案が1つ、かけられていた。承認されると約64億ドル(約10兆円)の州債発行が認められ、精神疾患の治療施設やホームレスの居住スペースの建設に充てられる。


僕はセミリタイヤしているので、昼間にバスに乗ったり、図書館に通ったりしているが、僕の住んでいる比較的治安の良い郊外のコミュニティーでもホームレスや精神疾患の人を時々見かける。州全体では深刻な問題なのだろう。しかし、債権ということは、いずれ返済しなければいけない。返せる見込みはあるのだろうか。


もう1つ、大統領選はバイデンとトランプの一騎打ちになりそうで、激しい中傷合戦と世論の分断が予想される。分断と言えば、最近知ったのだが、アメリカの州は、それぞれ独立国のようなもので、各州に憲法があり、州最高裁がある。そういう意味では、もともと分断しているものを合わせて1つの国にしているわけだ。


以前、ニューヨークのギフトショップで漫画風に描いたアメリカ地図を見たことがある。マンハッタンからハドソン川を挟んでニュージャージーが見え、その向こうには、砂漠とテキサス、ラスベガス、カリフォルニアなどが見える。広すぎて、他の州のことはよくわからないのが実情だろう。


それに加えて、同じ州の中でも政治的対立が深まり、格差が深刻化してきた。その1番底辺にいるのが不法移民やホームレス、精神疾患の人たちだろう。分断の臨界点が、近づいている気がする。


Illustration courtesy of Governing California 


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