自分は「打たれ強い」と思って生きてきたが、最近になって「そうでもないようだ」感じるようになった。


思い返してみると、何事もとことんまでやる性格ではないし、ストレスを避けて好きなことをして生きてきた。大学卒業時は就活もしなかったし、パートで働いた求人雑誌の編集の仕事は、週休3日だった。しかも、満員電車での通勤がいやで、アメリカに来た。


パーキンソン病、資格試験の不合格と、単身赴任のストレスが重なり、昨年末はパニック発作に襲われた。最近試した心理テストでは「ストレス耐性が弱い」と指摘された。念のため、もう一度テストしてみたが、同じ結果だった。ショック…。


ドイツの哲学者ニーチェは「死なない限り困難は人を強くしてくれる」と言った。心理学者の中には、人を成長させる「良いストレス」があると言う人がいる。


その一方で、「ストレスに真正面からぶつかるな。身をかわせ」と、アドバイスする人もいる。


心理学者のトーマス・カランは「良いストレスなどない」と言う。カランによると、良いストレス論は、ごく少数の勝者による”サバイバー・バイアス“(生き残った者の偏見)で、実際はストレスの影響で不安になったり、燃え尽きたり、鬱になったりしている人が大部分だと指摘する。


7、8年前に心理カウンセラーから、「もう少し自分の声に耳を傾けてみたら」とアドバイスされたことがある。頭では「ストレスに強い」と思い込みつつ、心は「ストレスから逃げろ」と思い、行動しているのがわかったのかもしれない。


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