第1条
「運命を愛せ(Amor Fati)」
この病、この体、この運命――これすらも「自分の一部」として肯定する。
「なぜ私に?」と問うのをやめ、「これが私の生の条件だ」と受け入れる。


第2条
「病は師である」
苦しみ、不自由、変化。
それらは自分を鍛える教師。病は「本当の自分」を映し出す鏡。


第3条
「身体の声を聴け」
意志や精神だけでは動かない。身体の変化、疲労、欲求、それが真実の声だ。
身体を敵とせず、仲間とせよ。


第4条
「孤独を恐れるな」
孤独は堕落でも敗北でもない。内省の時、自分だけの思想が生まれる場。
病気が孤独を与えるなら、それもまた「考える人」の条件。


第5条
「比較をやめよ」
過去の自分、他人、健常者――誰とも比べるな。
「今、ここでの自分」が唯一の基準。


第6条
「日々、小さな超克を」
昨日より5秒長く立った。今日はペンを持てた。
その一つ一つが「超人への階段」。


第7条
「役割を演じろ」
人生は舞台。
病者として、父として、友として、探求者として――堂々と「自分の役」を演じ切れ。


第8条
「喜劇的であれ」
苦しみの中にも笑いを。
世界は悲劇でもあり、喜劇でもある。
ニーチェ曰く「深い人ほど、軽やかに生きる」。


第9条
「まだ見ぬ可能性を信じよ」
病気が新しい発想、新しい友、新しい仕事をもたらすかもしれない。
「病のおかげで得たもの」が人生の宝となることもある。


第10条
「死すらも恐れるな」
死は敗北ではない。生の完成。
死への恐れが消えたとき、真に自由になる。
「今日死んでもよい」と思えれば、どんな一日も光に満ちる。


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