適菜 収「維新観察記(彼らは第三の選択肢なのか)」(ワニブックス・880円+税) | 野球少年のひとりごと

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また、父・洋画家「仲村一男」の作品を毎日紹介しています。

午後3時で33度と、庭で少しの時間いるだけでクラッとするような強烈な暑さ。夏の終わりまで庭での作業をするつもりはないが、柿にも無花果にもたくさんの結実があり、特に無花果は女房が自家製のジャムを作る予定であるが5瓶ほど出来そうである。玄関横と裏庭のオリーブ(どちらも6㍍を超える大木に育ちつつある)は、種類が違うがそれぞれ数千個の結実がある。ただ、こちらは例年のようにすべて飛来してくる鳥のえさになる。林檎の樹(5㍍ほどの)もたくさんの実がなっているがほぼ観賞用で、後は鳥の餌になる。枇杷(こちらも6㍍を超えた)からはじまりオリーブで終る結実の季節はいつも飛来する複数の鳥で賑わっていて、実を啄む鳥たちの声を聴いているだけでも心が豊かになる。敷地がもう100坪(330㎡)ほどあれば、今の倍ちかく樹を育てることが出来たのだけれど。

 

本の話である。アマゾンからの荷物があって開封すると、適菜 収「維新観察記(彼らは第三の選択肢なのか)」(ワニブックス・880円+税)と「安倍晋三の正体」(祥伝社新書・920円+税)の2冊が現われる。読了の、適菜 収「それでもバカとは戦え」(講談社・1300円+税)、「続 それでもバカとは戦え」(講談社・1500円+税)の2冊ともがたいへん面白かったので、もう少し彼のものを読もうと考えて注文したものの第1陣が届いた。早速読もうと考えている。私にとって、近年稀に見るほど「悍ましい」といってよい両者のことを、どのように捉えているのかたいへん興味がある。

 

「維新観察記(彼らは第三の選択肢なのか)」 万博 不祥事 カジノ すでに、この国は壊される始めている。"維新"発足以来、その危険性について警鐘を鳴らしてきた著者が、所属議員らの過去の発言、不祥事を整理し、改めて読者の皆さまに問います。本当に彼らで大丈夫だと思いますか?

 維新の狙いは、国政において自民党に失望している層の受け皿になることだろう。自民党がダメだから維新を選ぶというのは愚の骨頂である。それを示すために、本書では参考になる「事実」を採り上げた。)「はじめに」より)

 第1章 「創業者」たち-橋下徹と松井一郎ー

 第2章 「現役」の中心人物-吉村洋文と馬場伸幸-

 第3章 背後にいる者-竹中平蔵と菅義偉-

 第4章 日常的な不祥事

 第5章 これからの維新

 

   

 

「安倍晋三の正体」 日本を「破壊」した男の3188日 アベノミクス 闘う保守 外交の安部 その虚像を剥がす!

 日本を破壊した男の軌跡

 2022年7月8日、安倍晋三元首相が銃撃され、駆けつけた昭恵夫人に見守られる中で息を引き取った。/生前の安部氏は、「日本を、取り戻す。」「アベノミクス」「地球儀を俯瞰する外交」「改憲」などを掲げて支持を集め、安倍政権は憲政史上最長(3188日)の長期政権となった。一方で、モリカケサクラ問題をはじめとする、様々な疑惑が曖昧なまま決定された国葬の是非をめぐる議論に、彼が遺した分断の深さが見てとれる。/本書では、大衆社会の病理を観察し続ける著者が、検証可能な事実を基に安倍晋三という政治家、ひいては人間の本質を明らかにする。そこから見えてくるのは、安部氏を支持し続けた私たちの社会の病だった-。

 過去の賢者たちが警戒した 政治から遠ざけるべき人間とは-

 「わたしは、この危惧すべき下降傾向は、「慢心しきったお坊ちゃん」のこの上もない異常さのうちにありありとうかがえると思う。(中略)その理由は、すでに周知のごとく、家庭内においては、いっさいのものが、大罪までもが最終的になんの罪も受けずに終ってしまうからである。家庭という境界内は比較的不自然なもので、社会や街中でやったとすれば当然のことにただではすまされないような行為の多くが許されるのである。しかし「お坊ちゃん」は、家の外でも家の内と同じようにふるまうことができると考えている人間であり、致命的で、取り返しがつかず、取り消しえないようなものは何もないと信じている人間である」(スペインの哲学者オルテガ・イ・ガセット『大衆の叛逆』より)

 

   

 

フランスで描いた水彩によるスケッチから

「洋画家 仲村一男」のホームページ

 http://www.nakamura-kazuo.jp/