(再録・2013.8.27既出)
スペインのどこかの町でスケッチしたものです。真中あたりに子ども連れて、さらにもう一人を背負っている女が描かれています。さらっと描かれていますが、人物を風景の中で立たせることは意外と難しいのです。まして人物が歩いていたり、佇んでいたりを的確に表現することはそう簡単ではないのです。すべてはデッサン力によります。それが見所でもあるこのスケッチ、構図でいえば建物や道や空の配置も絶妙でわりと引き締まった画面にしています。昼下がりの雰囲気も出ているのではないでしょうか?
「洋画家 仲村一男」のホームページ
http://www.nakamura-kazuo.jp/