池波正太郎「自選随筆集① 私が生まれた日」(朝日文庫・680円) | 野球少年のひとりごと

野球少年のひとりごと

本のことを中心に、関西学生野球や高校野球のことをつぶやいています。
また、父・洋画家「仲村一男」の作品を毎日紹介しています。

中学1年になる孫娘たち(双子の)の中間テストが明日明後日と2日ある。土曜日曜の2日間午後から、南海貝塚駅前にある進学塾でそれぞれ5時間、中間テストのための準備を行なってきた。はじめてのことなのでどのような準備をすればよいのか分らず、母親に聞きながらの試行錯誤、最初からいい成績が取れればいいのだがさてどうなることやら。自慢じゃないが、中高校を通じてほとんど定期テストは一夜漬けでそれも途中で眠たくなってきて(中学のときは10時には就寝していたし、高校生になってからもそう遅くまで勉強した記憶はない。両親ともから一度も「勉強しなさい」などと言われたことはないし)放棄したことが殆ど。大学受験に際しても、夏休みは友達と遊び呆けていて新学期が始まったらそろそろはじめようと考えていたら、9月14日、15日が岸和田だんじり祭で、岸和田の子はみなそうだと思うが勉強など上の空で、祭が終ったと思ったら「東京オリンピック」がはじまって日本中が沸き立つのと同じようにウキウキしているうちに閉幕したら11月。やっとそこから関西4私学の受験がスタートする2月1日まで、いちおう必死になって勉強した。国語と社会(後の倫社)はわりと得意なので教科書に一通り目を通しただけで済ませたが、問題は英語でとりあえず「赤尾の豆単」(旺文社から出ていた単語帳)で単語だけでも覚えておけば何とかなると考え、Aからスタートするも途中で嫌になり時間をおいてzから遡ることで再スタートしたが、結局Aからzまで繋がることがなく試験当日を迎えた。それでも関大の経済学部と文学部の英語は60%取れた(国語は80%、社会は95%)ので、落ちることはあり得ないと思った。肝心の同志社である、こちらも文学部を受けたが英語の長文に手も足も出ず、横に座ったおそらく浪人生がスラスラ解いているのによけい焦って、おそらく20%くらいしか解けなかったと思う。国語、社会はほぼ関大並みだっただけに後悔したが、それこそ後の祭り。まあ、そういうことのないように先は長いが頑張ってほしいものだ。

 

本の話である。敬愛する池波正太郎の「自選随筆集① 私が生まれた日」(朝日文庫・680円)、「自選随筆集② 私の仕事」(朝日文庫・680円)、「自選随筆集③ 私の風景」(朝日文庫・500円)、「青春忘れもの」(中公文庫・924円)の4冊のことを。

 

「自選随筆集① 私が生まれた日」 「大正12年1月25日の、その朝は、雪が降っていた」ー待望の自選随筆集! 

時代小説の仕掛け人のみならず、生活の達人であった著者が、折りにふれ綴り好評を博した随筆の中から、食べ物、散歩、旅、下町、家族に関するものなど自ら選び抜いた62篇を収録。かつての東京下町の情景、そこに住み暮らす大人と子供の姿が活き活きとして蘇る。池波ファンならずとも必読の1冊。

 

   

 

「自選随筆集② 私の仕事」 「私は旧制小学校を卒業し、茅場町の株式仲買店で働いた」ー待望の自選随筆集第2弾!

 時代小説の仕掛け人としてだけではなく、劇作家としても活躍した著者が長年にわたり発表した数多くの随筆の中から、小説、芝居、映画に関するものなど自ら選び抜いた50篇と日記を収録。戦国時代の逸話から同時代の外国映画まで、時と人とを見つめ続ける深く温かい目が光る、待望のシリーズ第2弾

 

   

 

「自選随筆集③ 私の風景」 「日本橋には、東京の歴史の重みが、ずっしりかかっていた」ー待望の自選随筆集第3弾!

 生まれ故郷・東京の思い出深い場所を、ひとつひとつスケッチした「東京の情景」。最後の楽園が変わり果てる前に、と訪れたシンガポール・インドネシア旅行記「夜の闇の魅力」。映画や絵画を通じ親しみを抱くフランス旅行記「ルノワールの家」。変わりゆく風景を惜しみつつ綴ったシリーズ第3弾

 

   

 

「青春忘れもの」 小卒で就職、食の楽しみを覚え、映画や芝居に夢中になり、吉原に通った戦前。海軍でしごかれた戦中期。そして戦後、師・長谷川伸の知遇を得て、脚本家、さらに三十代で小説家として立つまで―。著者の創作のエッセンスが詰まった痛快な青春記。短編小説「同門の宴」を併録。(インタビュー)池波正太郎の[青春・小説・人生]

 

   

 

フランスで描いた水彩によるスケッチから

「洋画家 仲村一男」のホームページ

 http://www.nakamura-kazuo.jp/