養老孟司×ヤマザキマリ「地球、この複雑なる惑星に暮らすこと」(文藝春秋・1600円+税) | 野球少年のひとりごと

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本のことを中心に、関西学生野球や高校野球のことをつぶやいています。
また、父・洋画家「仲村一男」の作品を毎日紹介しています。

朝いちばんに3匹の猫たち(メラ、ロク、グレイの先々月に1歳の誕生日を迎えた、わが家にやって来て10カ月の雄の兄弟。他に、15歳9カ月になる先住猫チビ=小型の雌がいる)が夜中に乱暴狼藉の書斎(夜は14帖の書斎に閉じ込めている)をはじめ2階にある3つの洋室と階段、1階のリビングまでモップ掛けする。午後からも、書斎の床に直置きの本を整理する。昨日一昨日で、読了のものをパッキンに入れて(合計7個)裏庭に設置の専用倉庫(読了のものを1万冊ほどと父の大きな油絵作品を20枚収納の)に運び入れたが、さらに2個のパッキンが書斎に残っている。娘夫婦一家と同居する以前は、2階の6帖の洋室を書庫がわりに使ってきたが、それも孫娘たち(中学1年の双子の)に明け渡したために大量の本を書斎や寝室、リビングに分散させる必要が生じた。専用の倉庫も、娘夫婦の高価な自転車(輸入車らしい)を2台収納することで、本用のパッキンの置き場が縮まってしまった。もう1箇所倉庫を建てる手はあるが、庭が手狭になることもあり躊躇している。(退職してから庭の木々の世話をする楽しみも得て、余計に)猫たちのことは、女房のブログ「コーラスガールのひとりごと」でご確認ください。

 

本の話である。養老孟司の対談本から、養老孟司×ヤマザキマリ「地球、この複雑なる惑星に暮らすこと」(文藝春秋・1600円+税)、養老孟司×小島慶子「歳を取るのも悪くない」(中公新書ラクレ・780円+税)、養老孟司×C・W ニコル『「身体」を忘れた日本人』(山と渓谷社・1300円+税)の3冊のことを。

 

養老孟司×ヤマザキマリ「地球、この複雑なる惑星に暮すこと」 新しい知性はどこにある? コロナ禍をまたぐ4年間、縦横無尽に語り合った足もとからの文明論。

 地球温暖化、生態系の変化、パンデミックの襲来、虫たちは地球の変化をとっくに知っていた。私たち人間はどこへ行くのか。

 目 次

  1.「役に立たない」を擁護する

  2.虫と人間

  3.旅する想像力

  4.世界は思うよりずっと複雑だ

  5.ひとりでに「なる」文化

  6.問題山積、予想のちかないことばかり

  7.ゼロから始める

 

   


養老孟司×小島慶子「歳を取るのも悪くない」 長生きしていいことってありますか? 私たちはいつまで働き続けなければいけないの?仕事が辛いときはどうしたらいい?定年後は何を支えにすれば?なぜ自分の気持ちを分かってもらえない?夫婦関係って変わっていくもの?人付き合いって億劫にならない?老後のお金の心配は?人生百年時代に不安でいっぱいの小島さんが、養老先生に率直な疑問をぶつけます。今とは少し違う景色が見えてくる、幸せに生きるためのヒントが満載です。

 

   


養老孟司×C・Wニコル「『身体』を忘れた日本人」 都会の人は、弱い 豊かな自然と付き合う中で、身体を使って暮らしてきたはずの日本人。解剖学者・養老孟司とナチュラリストのC・Wニコルが、現代人の自然欠乏による「身体感覚の衰え」を語る。
 文明社会は、気温も明るさも一定で、風も吹かないという環境をつくりたがります。それが必要なときもあるけれど、そういう環境では感覚があまり働かない。だから、自然の中で、温度も変わるし、太陽も動くという環境で、五感を鍛えたほうがいいと思うんです。―養老孟司(第5章「聞くこと、話すこと」より)
 私は、50年前の日本の自然を見て、素晴らしいと思ったから日本に住み着いた。もし、いま日本に来たら、日本人にはならなかったでしょう。日本はずいぶん変わってしまった。―C・Wニコル(第7章「これからの日本のこと」より)

 

   

 

フランスで描いた水彩によるスケッチから

「洋画家 仲村一男」のホームページ

 http://www.nakamura-kazuo.jp/