(再録)堀川惠子「暁の宇品(陸軍船舶司令官たちのヒロシマ)」(講談社・1900円+税) | 野球少年のひとりごと

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(再録・2021.12.20既出)

午後から、女房用に購入したパソコンの設定を二時間がかりで行う。機種は、わたし用として6月に購入の富士通ESPRIMO WF2/E2の新型(Win11が標準装備の) WF2/F3で、価格は  186,982 円である。27インチの大型ディスプレイとパイオニアとのコラボレーションによって生まれた、こだわりの高音質(ハイレゾ対応 大音量2.1ch)スピーカーが付設されている。半年使っての感想であるが、テレビ画面に劣らない映像とちょっとしたステレオ並みの音質で、いままで以上にYouTubeなどに見入ることが増えている。わが家にはじめてパソコンがやって来たのが95Win発売時で、そのときに買った17インチディスプレイ(当時は液晶ではなくブラウン管タイプ)デスクトップが富士通製で、それ以来の富士通ESPRIMO WF2/E2でありWF2/F3である。と言うのも、それからわたしが3台のノートパソコンを使い、女房も2台のデスクトップを使って来た。途中、大学入学祝いで娘にもノートパソコンを買い与えた(そのすべてがソニー製バイオ)ので、わが家にパソコンがやって来たのは今回の女房のもので、9台目となる。これに周辺のプリンターやデジカメを入れると、ずいぶん費消(本に負けないくらいの)してきたことになる。スマホも加えて生活必需品というか、今では「本」とならび大変重要な役割を果たしてくれている。

 

本の話である。今日アマゾンから届いたのは、堀川惠子「暁の宇品(陸軍船舶司令官たちのヒロシマ)」(講談社・1900円+税)と雑誌「BRUTUS 2022 1/1・15合併号 百読本」(マガジンハウス・800円)の2冊である。堀川惠子「暁の宇品(陸軍船舶司令官たちのヒロシマ)」は、本年度「大佛次郎賞」受賞作品で朝日新聞紙上でのその選評(審査員全員での、いわゆる満場一致らしい)を読み購入する気になったものである。わたしには未知の著者であるが、これまでも『死刑の基準-「永山裁判」が遺したもの』(日本評論社)で「第32回講談社ノンフィクション賞」、『裁かれた命-死刑囚から届いた手紙』(講談社)で「第10回新潮ドキュメント賞」、『永山則夫-封印された鑑定記録』(岩波書店)で「第4回いける本大賞」、『教誨師』(講談社)で「第1回城山三郎賞」、『原爆供養塔-忘れられた遺骨の70年』(文藝春秋)で「第47回大宅壮一ノンフィクション賞」と「第15回早稲田ジャーナリズム大賞」のW受賞、『戦禍に生きた演劇人たち-演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇』(講談社)で「第23回AICT演劇評論賞」、『狼の義-新犬養木堂伝』(林新氏と共著、KADOKAWA)で「第23回司馬遼太郎賞」を受賞するなど、受賞歴だけを見ても凄いものがある。本書次第であるが、彼女のものも集中的に読むことになるかも知れない。

 

堀川惠子「暁の宇品(陸軍船舶司令官たちのヒロシマ)」 日本軍事史上の最重要問題に光を当てる傑作 日清戦争、上海事変、ガタルカナル、そして8.6ー。日本の「海の戦争」を支えた輸送基地=宇品港の三人の司令官、軍部・広島が背負った「宿命」。

 -人類初の原子爆弾は、なぜ、“ヒロシマ”に投下されなくてはならなかったか。本書の取材は、このシンプルな疑問を突き詰めることから出発した。(序章より)

 目次より 第1章 「船舶の神」の手記

       第2章 陸軍が船を持った

       第3章 上陸戦に備えよ

       第4章 七了口奇襲戦

       第5章 国家の命運

       第6章 不審火

       第7章 「ナントカナル」の戦争計画

       第8章 砂上の楼閣

       第9章 船乗りたちの挽歌

      第10章 輸送から特攻へ

      第11章 爆心

推薦 北岡伸一(東大名誉教授) 陸軍兵士の海上輸送という、日本軍事史上最も重要で、最も未解明の問題に光を当てた素晴らしい本だ。

 

   

 

雑誌「BRUTUS 2022 1/1・15合併号 百読本」 何度でも読む。読むたびに知る。 100回読みたい本、ありますか? 計213冊、すべて名著。 平野啓一郎/フワちゃん/岸本佐知子/皆川 明/平野紗季子/石沢麻依/神田伯山/兼近大樹/乗代雄介/小林快次/斎藤壮馬/戸塚祥太(A.B.CーZ)etc.  2021年の副読本 世の中がよくわかる90冊

 

   

 

 

写真は、東山丘陵内の運動公園の周回路で撮影する。