「山田風太郎明治小説全集 ⑬ 明治十手架 ㊤ 」(ちくま文庫・900円+税) | 野球少年のひとりごと

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昼過ぎから、女房は娘の運転する車で岸和田まで出かけ、所属する女声合唱団の定期練習に参加する。帰りは、合唱団仲間のIさんの車に同乗させて貰ってくる。私は作り置きのお握りを食べ、その後は書斎のテレビでセンバツ高校野球大会1回戦の注目カードである、広陵(広島)vs高知のゲームを見る。引き締まった好ゲームであったが、終始押し気味の広陵が3-1での勝利。試合後の勝利監督インタヴューでは、贔屓の中井監督のいつもらしい応答ぶりで好感が持てたが、途中インタビューアが既に答えたことをもう一度聞いたので、中井監督がわざわざ「先程もお話ししたが」と言うようなことを、少しイラッとした表情とともにした。インタビューア(若い)がおそらく用意してきた質問を順番通りしたのだろうが、あまり感じよくなかった。ときどきこういう場面があって、これなど経験不足も甚だしいところである。

 

本の話である。山田風太郎の全14冊からなる明治小説全集 (ちくま文庫版)中より、 「山田風太郎明治小説全集 ⑬ 明治十手架 ㊤ 」(ちくま文庫・900円+税)、「山田風太郎明治小説全集 ⑭ 明治十手架 ㊦ 」(ちくま文庫・900円+税)のことを。

 

「明治小説全集 ⑬ 明治十手架  ㊤ 」  極悪囚人、残酷な看守・巡査に立ち向かうは元与力原胤昭。石川大牢獄島は地獄のごとく… 石川島という大牢獄島。そこでの地獄模様を目の当たりにした元八丁堀与力の原胤昭は、美しいクリスチャンの姉妹に影響され、出獄人保護の仕事をはじめた。その前に立ちはだかる残酷無比な看守と巡査たち。岸田吟香、小林清親、星亨、ドクトル・へボンらも登場し繰り広げられる大ロマンの決定版。

 

   

 

「明治小説全集 ⑭ 明治十手架  ㊦ 」  囚人の心に変化が?事件は意外な結末へ。『明治かげろう俥』『黄色い下宿人』併収。

 十手架とは? 美しき姉娘は無残にものどを突く。熱血漢原胤昭は、十字になった十手をかざして悪に挑むが……。自由党の壮士、幼き一葉、漱石、子規らも姿を見せ、奇想天外の物語は意外な結末へ。『明治かげろう俥』『黄色い下宿人』収録。

 

   

 

フランスで描いた水彩によるスケッチから

「洋画家 仲村一男」のホームページ

 http://www.nakamura-kazuo.jp/