(再録・2021.11.28既出)
この数日では風もなく暖かく感じるほどの好天気であるが、室内ではやはり暖房器が必要でわが家ではもっぱら遠赤外線カーボンヒーターをつけている。服装は厚着をするには至っていない(裏地付きの綿パンに、長袖のポロシャツ、フリースのプルオーバー、同じくフリースのベストの重ね着で、すべてL.L.Bean。)が一応の冬支度をしている。
本の話である。今日アマゾンから届いたのは、大澤夏美「ミュージアムグッズのチカラ」(国書刊行会・1800円+税)で、先頃の雑誌「サライ」で英国のナショナル・ギャラリーのミュージアム・グッズにゴッホの椅子をデザインしたトートバグが紹介されていて、それを調べる目的での購入が本書が取り上げているのは国内の美術館ばかりで、少しだけ失望したが眺めるくらいの価値はありそうである。それと版元の国書刊行会は、わたしが出版社に勤めていた時代に関係のあったところで何回か訪れたことがあるし、担当者が大阪に来るたびに一緒に食事をしたりした思い出深い会社である。当時は仏教書の復刻版がメインで、後に「世界幻想文学大系」や「ゴシック叢書」などを出す独特の文学系出版中心に変わって行ったが、本書のような新刊にまで手を広げているようである。
大澤夏美「ミュージアムグッズのチカラ」 全国の「チカラ」に溢れたミュージアムグッズを収録 ぜんぶ欲しい!博物館は、持って帰れる。制作秘話がドラマだらけ。ここは情熱のデパート。
この本を読んで、なぜ人はミュージアムグッズに惹かれるのかわかりました。それはきっとグッズたちに魂が吹き込まれているから。日頃からミュージアムを支える方々。研究者、学芸員のみなさんの愛と情熱の産物が、そこに足を運んだ人々の興奮と結びついたとき、忘れられない宝物になるのでしょう。ロマンの出口であり、入り口。絶対に博物館に行きたくなる!(藤岡みなみ=文筆家・ラジオパーソナリティ)
ミュージアムグッズ。それは私たちを博物館へと誘う「チカラ」に溢れています。
Chapter1 かわいいを楽しみたい
Chapter2 感動を持ち帰りたい
Chapter3 マニアックを堪能したい
Chapter4 もっと深く学びたい
写真は貝塚市二色浜海浜公園で撮影する。