五木寛之「(人生のレシピ)本を友とする生き方」(NHK出版・935円) | 野球少年のひとりごと

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本のことを中心に、関西学生野球や高校野球のことをつぶやいています。
また、父・洋画家「仲村一男」の作品を毎日紹介しています。

今日から3月、気温は午後3時で11度と少しずつ春めいているのだろうが、まだまだ遠赤外線カーボンヒーターが手放せない。暖かくなってくればウォーキングの再開を考えているが、いまは今年になってから始めたステッパー(足踏み健康器具)を愛用している。一日に何回かにわけて合計で1000~1500回ほどを踏んでいるが、これも先年に買ったフィットネス・バイクより簡便で(フィットネス・バイクは使用する者ごとにサドルの位置を上下したり、負荷を変えなければならず)こちらが主になっている。脹脛も太股(ハムストリング)も目に見えて筋肉がつき始めている。春秋はウォーキングをするとして、夏冬の厳しい季節はもっぱら室内でのトレーニング(それも緩めの)で充分のように思う。特に、私たち夫婦のような年配者(77歳と76歳)には。

 

本の話である。今日もアマゾンから荷物があって開封すると、五木寛之「本を友とする生き方」(NHK出版・935円)と雑誌「BRUTUS 3/15 通いたくなる水族館。」(マガジンハウス・840円)が現われる。五木寛之の著作を購入するのはたいへん久し振りである。2006年に30年ぶりに「風に吹かれて」「青年は荒野をめざす」「蒼ざめた馬を見よ」などを再読したが、若い頃に読んだときと比べるとかなり色褪せした感じで、正直、五木の小説が時代を超えていないように思った。この辺が当時ライバル視された野坂昭如とは大いに異なると考える。ただ、五木も充分に年をとって(70代の後半から)『大河の一滴』『親鸞』『蓮如』『百寺巡礼』などで新境地ともいうべき著作を発表し、90歳を超えた現在でも現役であり続けているのは貴重なことである。「本を友とする生き方」は2月新刊である。NHK「ラジオ深夜便」での語りを再構成したもののようだが、どのようなことを述べているのか楽しみである。もう1冊の、定期購読している雑誌「BRUTUS 」の今号の特集は、「通いたくなる水族館。」である。水族館といえば現役の最後の頃に女房と行った大阪の「海遊館」がいちばん最近であり、それも20年近く以前のことで、さらに変化をしているらしい水族館にも興味がある。その辺を誌面で確かめることが出来たらと思う。

 

五木寛之「本を友とする生き方」 私は、本を読むことで、さびしさや、むなしさから救われてきたという気持ちがあります。本はいい友達でしたし、これからもそうでしょう。91歳の「生き方の先輩」が贈る「人生百年」を楽しむための人気シリーズ「第7弾」! 五木式読書法 一冊の本を読んで、いやでも頭に残り一行があれば充分です。

 活字から、あの声が聞こえてくる

 「文章で残すことも、言葉で語ることも、どちらも大切な創作活動です」

 「現代で古典とされているものは、当時は時代の先端をいく作品でした」

 「ありのままに、正直に書くことは容易ではありません」

 「本を読むというのは、友達がたくさんいるようなもの」

 「本を読むことで、生きることのさびしさやむなしさから救われてきた」

「ラジオ深夜便」の語りを再構成して贈る、後半生を快活に過す道案内。

(目 次)

 第1章 ごった煮読書のすすめ

 第2章 古典の読み方、楽しみ方

 第3章 活字文化は消えてしまうのか

 第4章 作家として「書く」ということ

 第5章 忘れえぬ三人の作家ー松本清張、司馬遼太郎、井上ひさし

 第6章 本を友としてさびしさを癒す

 

   

 

「BRUTUS 3/15 通いたくなる水族館。」 北海道から沖縄まで、全国の水族館へ。生命の神秘に出会う。

 熱帯魚、クラゲ、ラッコ、イルカ、サメ、ペンギン、深海生物……

 全国46の水族館から厳選、いま見に行きたい生き物図鑑108

 

   

 

「イタリア」&「フランス」で描いた水彩によるスケッチから

「洋画家 仲村一男」のホームページ

 http://www.nakamura-kazuo.jp/