(再録)ジャック・ケルアック「オン・ザ・ロード」(河出文庫・950円+税) | 野球少年のひとりごと

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(再録・2021.11.1既出)

朝、いつもより早く起きてゴミ出しをする。これで4回連続(週に2回ある)で、当地に引越してからは初めてのことである。と言うのも、三半規管に耳石が入ったための目眩が完治しない女房、起床しての後はほぼ普段通りの生活ができるようになったが、朝起きるのだけが辛くゴミ出しのある月曜日と木曜日はわたしが先に起きている。人により症状に違いがあるらしいが、2~4週間で直るということなのでもう少しだろうと思う。ゴミ出しの日は1時間ほど早く起きるので、特に午前中が長く感じる。本も60頁ほど読めるので、そろそろ生活スタイルを朝方に変える必要を感じている。

 

本の話である。いま読んでいる、東理 夫「アメリカは食べる。(アメリカ食文化の謎をめぐる旅)」(作品社・3800円+税)が大変面白い。700頁を越す大部のものであるが、熟読していることもあって1週間経って500頁しか進んでいない。ただ、本書でわたしなどが経験できない(ニューヨークやシカゴなどへの出張では)山間部や郡部での食生活を中心ではあるが、その暮らしがリアルに覗き見ることが出来て楽しいところがある。続けて読もうと考えて本箱から取り出したのが、ジャック・ケルアック「オン・ザ・ロード」(河出文庫・950円+税)と朝日順子「ルート66を聴く(アメリカン・ロード・ソングは何を歌っているのか)」(青土社・1800円+税)の2冊である。ジャック・ケルアック「オン・ザ・ロード」は、作者が自らの放浪体験を元に書き上げた自伝的内容の小説であり、1959年に日本に紹介されたときは「路上」というタイトルで、当時の若者に多大な影響を与えた。それが青山 南の新訳で「オン・ザ・ロード」とタイトルを変え、半世紀ぶりに甦った。さて、今読んでどのように感じるか楽しみである。もう1冊の、朝日順子「ルート66を聴く(アメリカン・ロード・ソングは何を歌っているのか)」は、帯に「シカゴからロスアンゼルスまで、魂のこもった歌を探しにゆく2000マイルの旅。」とある、東 理夫のもうひとつの代表作である、東 理夫「アメリカは歌う。」(作品社・2200円+税)と連なる読書、アメリカ気分が満喫できそうである。それにしろ、現実のアメリカはますます遠くに去り(再訪することは先ずないと思う)つつある。

 

ジャック・ケルアック「オン・ザ・ロード」 若い作家サルとその親友ディーンは、自由を求めて広大なアメリカ大陸を疾駆する。順応の50年代から叛逆の60年代へ、カウンターカルチャー花開く時代の幕開けを告げ、後のあらゆる文化に決定的な影響を与えた伝説の書。バロウズやギンズバーグ等実在モデルでも話題を呼び、ボブ・ディランに「ぼくの人生を変えた本」と言わしめたバイブル『路上』が半世紀ぶりの新訳で甦る。

 

朝日順子「ルート66を聴く(アメリカン・ロード・ソングは何を歌っているのか)」 アメリカ音楽の魂(ソウル)を聴く チャック・ベリー、ボブ・ディラン、ザ・バンド、ジョン・デンバー、イーグルス、ジャクソン・ブラウンがかけ抜け、歌ったルート66とは、どんな道(ロード)なのか。ブルース、カントリー、ロックンロールの名曲が生まれた背景と、歌に隠された意味にせまり、アメリカ音楽の深みへといざなう。

 

 

写真は、貝塚市二色浜で撮影する。(関西国際空港を眺望する)