ペットドックで見つかった病気①
9月から始めたペットドックキャンペーンですが11月16日現在14頭のお申し込みがありました。ありがとうございましたすぐに治療に取り掛かった方がよい病気から今後の定期検査が必要な軽度の病気まで見つかっています病気が見つかったことは残念ですが、早期に見つかってよかったと改めて思います。そこで参考までに今回のペットドックで見つかった病気を1つずつ説明しながら挙げていこうと思います。今回は…心筋症疑いです(猫)この子は10歳のネコでもちろん症状はありません。まずは血液検査で【BNP】という項目が基準値を超えていました。BNPは心臓に負担がかかっている時に基準値を超えてきます。もちろん、100%の検査はありませんので血液検査結果から言える事は、『心臓に病気がある可能性がある』という事です。次に【胸部レントゲン】と【心臓エコー検査】を行います。このネコちゃんの場合はレントゲンでは心臓拡大はありませんでした。しかし、エコー検査で軽度に異常が認められました猫の左心室の筋肉は通常5㎜未満と言われています。6㎜を超えると心筋肥大があると判断し、5~6㎜の間はグレーゾーンとして疑いがあると判断します。このネコちゃんの場合は、測定する場所により写真のように測定する場所により5㎜未満のところもあれば5~6㎜の部分もあります以上の結果から【心筋症疑い】として定期的に検査を行い進行してこないかをチェックする必要があります猫の心筋症は、ペットドックなどの健診で症状がないうちに見つけるか、血栓塞栓症や呼吸不全などの危ない状況で見つかるかのパターンが多いですそして残念ながら症状が出て見つかる時はすでにかなり危ない状況ですので救命率はかなり低いのが現状です早期にみつけて対策しても残念ながら治すことは出来ませんが、血栓塞栓症などのリスクは下げる事が出来ます血栓塞栓症はものすごく痛みが強く場合によっては安楽死を選択せざるえない場合もあります。本当に苦しくて辛そうです心筋症はけっして珍しい病気ではありませんただ、症状がないと見つけにくい病気でもありますので当院ではペットドックなどの健診で猫の場合はこの【BNP】もしくは【心エコー】検査を受けていただくことを強く推奨していますペットたちの健康維持と元気で長生きのために是非ペットドックをご活用くださいねペットドックの詳細とキャンペーンの詳細はこちらをご確認くださいご好評につきペットドックキャンペーン延長します! | OK動物病院のブログ【TEL072-643-2663】