小学生低学年くらいだったと思います。私はカブトムシの幼虫を飼っていました。そしてようやくその中の1匹がサナギになり、成虫へと羽化を始めたのです。幼い私は興味津々でその様子を見ていました。ただ、成虫になろうとして殻を脱ごうとするその様子があまりにゆっくりすぎるので、そのうちイライラしてしまったのか、あるいは、子供なりの親切心からか、彼が殻を脱ぐのを手伝い始めてしまいました。
結果は皆さんの想像通り。
そのカブトムシの翅(ハネ)はひん曲がって固まってしまい、大空を飛べない体になってしまったのです。しばらくは、その子を昆虫観察用の水槽で飼っていたのですが、その痛々しい姿を見るたびに、「悪いことをした」と幼心に反省したものです。
こんな感じ。
①私はあまりに無知でした
②私はゆっくりとした変化が待てませんでした
③私は自分の力で何とかしようとしてしまいました
長期投資で失敗する原因も、大抵の場合、これと同じです。もし、長期投資で成功したければ、その逆をする必要があります。
①’しっかりとした知識を持つ
②’ゆっくりとした変化を待つ
③’自分のトレード力を駆使して、うまくやって勝とうと思わない
VE投資法はとても単純です。良い株に限ってよく下がる現象を見つけ出し、成長性と割安さの観点から「お買い得」と判断できれば、それを買って、ただ持ち続ければよいだけなのです。
VE投資法が発売されたのは、昨年の9月でした。その後、多くの小型株はいったん低迷期に入り、まさにこの本が書いているところの<業績↑株価↓>や<業績↑株価→>な現象が至る所で発生しました。その流れは春ごろまで続いたため、その当時、私の本を読んで半信半疑ながら割安成長株を買えた人は今頃かなり含み益が膨らんでいることでしょう。
カブトムシといえば、昔、クワガタムシの夢を見たことがありました。
この時は、夢から覚めてすぐにブログに残したんですね…。
やたら精緻にストーリーが残されています。お陰で、これを読むとその夢の事を鮮明に思い出すことが出来ます。
ジブリの世界みたいなところに紛れ込んでしまった夢なんですね。で、ド派手な女神が座っていたソファの上に、珍しいクワガタムシがいて、そいつを捕まえる夢なんですが、夢から覚めて、「良い株を見つけたら、そいつをしっかりと捕まえないと意味ないよね…。」って思ったわけです。(私の中ではクワガタ=株なんです。)
(イヌワシの話は、ドタバタしているツルとそれを見ているワシの姿を夢で見たので、私の方で、その夢をヒントにストーリー仕立てにしたものです。)
④’条件を満たした割安成長株を見つけたら、(どれほど暗いニュースが流れていようとも)それを「買う」!!
その事を思い出して、今週は、恒大ショックで下がっていたある株をずいぶん買い向かいました。