求む男子。
至難の旅。僅かな報酬。極寒。暗黒の続く日々。絶えざる危険。生還の保証なし。
ただし、成功の暁には名誉と称賛を得る。
~アーネスト・シャクルトン~
アーネスト・シャクルトンをご存知でしょうか?
百余年前、この広告を見て集まった5000人以上の志願者の中から56人の南極探検隊員が選ばれました。彼らの半分は、その後、シャクルトンと同じ船で南極に向かうのですが、氷に阻まれ、船を失い、数か月間にもわたって、南極に取り残されるという壮絶な体験をするわけです。最終的には、彼のリーダーシップによって、全員、奇跡の生還をするという物語なのですが、
コロナで大変な時期なので、これでも読んで元気になろう!!という話をしたいわけではありません。
実は彼らの日記を読むと、多くの隊員は楽しげです。雪上サッカー大会やお誕生会の話題にあふれ、絶望の中にありながら、絶望を感じさせないのです。そこがシャクルトンのすごいところでもあるのですが、結局のところ、アザラシを捕まえさえすれば、食料と燃料には事欠かなかったのです。一方で、隊員たちは次々と任務を与えられ(例えば雪上サッカー大会の準備等)、誰も失業することなく、南極の小さなコミュニティ経済を回し続けました。そうやって秩序の崩壊を防ぎながら、信頼できるスペシャルチームで、生還プロジェクトを実行したわけです。
コロナの影響で、どう頑張っても仕事が続かない人々がさらに増えると思うのですが、彼らと同様、今の日本で全員が食うに困る状況は考えにくいわけです(バッタがさらに増え続けて日本に到達するような事になれば話は別)。であるならば、とにかく、何でもいいんで、仕事を作りさえすればよいと思うのです。
大事なことは秩序の崩壊を防ぐことです。
こう言っちゃなんですが、今の仕事の大半は、人間が生きていく為には不要なものばかりです。あっても無くても、誰も困らないような仕事を何かしら理由をつけては、みんなで必死にやりとげて、お給料もらって、経済が回っているわけです。それが秩序です。
しかし、コロナのおかげで、別に出張なんていかなくても何とかなるし、会社に出なくても何とかなることまでわかってきました。イベントなんてしなくても何とかなるし、何なら仕事は機械に任せて、社員数を半分に減らしても何とかなるかもしれません。けど、そんなことをみんなでやりだしたら秩序が崩壊してしまいます。
考えてみると、東京五輪も、古代エジプトで失業者対策としてピラミッドを作ったのにも似て、もっともらしい理由をつけて、あっても無くても誰も困りはしない仕事を大々的にぶち上げて、みんなで盛り上がっていただけなのかもしれません。コロナ後の世界をニューノーマルという人がいますが、私からすると、日本に外国人が溢れかえっていた1年前の方が、天孫降臨以来、日本が体験したことのなかった未知の世界であり、あっちの方がよっぽどニューノーマルだった気がします。
おそらく「健康」と「環境」がキーワードでしょうね…。
世界中の人が納得できる巨大プロジェクトを作って、無農薬農業や植林(杉を切って別な木を植える)、海の掃除をする、みたいなことをやれば、仕事はいくらでも作れるはずですし、皆、健康にもなれます。いや、そんなことしなくても誰も困りませんよ。ただ、秩序を維持するための目標と仕事を作ればよいのでは?というだけの話です。
問題は、そのためには多くの人が、色々と変わらなければならないということですが・・・。
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