昨日取り上げたUNIZON SQUARE GARDENのシュガーソングとビターステップの意味をよく分からないまま、聞いている人が多いのではないかと心配になってきました。
別にファンとかではないのですが、対立軸である蓋然性合理主義を極めようとして、その限界を少し見てしまっている人間でもありますので、逆に彼らが言いたいことがとてもよくわかる気がします。
ということで、今回は本題から外れて、この曲の意味がよく分からない方のために解釈をしていきたいと思います。(いろいろググったが、正直、納得いく解釈が手に入らなかったので自分で書くことにした)
超天変地異みたいな狂騒にも慣れて~
作者の田淵さんは、今の世の中を平和な日常とは思っていません。全く異常な狂騒の世界と見ているようです。そんな社会の中で、とりとめのないジェットコースターに揺さぶられているような人生を送っているけど、本当に大事なものって何だろう?
そんな問いかけからスタートです。
平等性原理主義の概念に飲まれて~
平等な社会こそが正しいという世間の風潮に強く支配されてしまって、多くの人の心は、まるでエトセトラ=その他いろいろ、つまり、個性が失われて、みんな同じ色に染まっちゃってるんじゃないの?大好きとか大嫌いとか、自分が思ったことをちゃんとしゃべれないと、人間とは言えないよ(人形とさして変わらない)!!
宵街を行く人だかりは~
ここで風景が変わります。田淵さんは、夜の雑踏にいます。
嬉しそうな人や寂しそうな人、彼らの感情の揺れやそこから見えてくる人生などがだんだん強く感じられて、次第にそれが音楽になっていくのです。
クリエイティブな人って、時々「下りてくる」とか、「入ってくる」とかって言いますよね。人によってはそれがイメージであったり、音であったり、言葉であったりするわけですが、この時は、五線譜のイメージとともに、歌とリズムが聞こえてきたようです。
ママレード&シュガーソング、ピーナッツ&ビターステップ~
そしてサビの部分です。ここまでの流れから、ここの比喩表現はその雑踏で得られた歌とリズムだと考えると自然でしょう。
どうやら下りてくるのはイメージと音だけでなく、田淵さんは味も感じられたようです。甘い味や苦い味が次々と襲ってきて、もう目が回りそうな感覚の中で、音楽が出来上がっていきます。様々な人々の想いや感情、その人の人生から感じられるものを味で表現したとも言えるでしょう。人々が目指す北北東(平等性原理主義や蓋然性合理主義を正とする世間一般が目指す方向)の反対側である南南西(感情的で感覚的な魂の世界)を目指そうよ。ああ、気分は最高!!魂の揺れが連鎖して反響(リフレクト)して、世界中が驚くようなことがきっとおきるよ!!
蓋然性合理主義の正論に揉まれて~
確率に基づいて合理的に判断する連中、つまり、資本主義にどっぷりつかった商業主義者が正論を振りかざしてくると、僕たちが本当に作りたい音楽は作れない。ただの商売の道具になってしまう。僕が言いたいことは感覚的な話で、理論理屈では説明がつかないから、正論とかではないんだけど、みんな、こっちを向いて、ちゃんと耳を傾けてよ!!
祭囃子のその後で、昂ぶったままの人~
ここでは、ライブが終わった後のファンの様子を見て、仲間でおしゃべりしているような風景が浮かびます。
「どうして、昂ぶったままの人がいたり、泣き出してしまう人がいるんだろう?」「えっ、みんな同じでしょ。アドレナリンが出すぎたんじゃないの?ドーパミンかな?」こんな感じでしょうか?
人々の魂の震えをあえて言葉にしてしまうと、とんでもなくレベルが低い会話になって、「ああ、やだやだ!稚拙が極まれり!!」って田淵さん怒りだしちゃったようです。
最高だってシュガーソング、幸せってビターステップ~
最高な気分とか、幸せって、理論とか理屈の世界では説明がつかなくて、音楽とかリズムとか、そういう感覚的な世界の側にあるでしょ!!
(感覚的なものはそのうち感じられなくなるので)またいつものように明日が来てしまうけど、もう一度、頭の中をリセットして、自分たちが生きていく理由(死ねない理由)をこの感覚的な世界から見つけていこうぜ(映し出せ!)
Someday狂騒が息をひそめても~
じゃあ、いつか、今の狂騒にしかみえない社会が変わって、もっとまともな世界になったり、あるいは、理論理屈だけでは説明がつかないことをやっとみんなが理解できる時代になったとしたら、僕たちが音楽を作る意味はなくなっちゃうのか?
いや、たとえそんな時代が来たとしても、僕たちは感じるままのものを音楽にして、人々に訴え続けることで自分たちの存在意義を証明できるはずだ。以上(QED=証明終わり)!!
ママレード&シュガーソング~
(前回のサビとほぼ同じ)
北北東(理論理屈で人々が目指す方向)から、南南西(感覚的で魂が望む方向)へ離れれば離れるほど、自分たちがやりたいことができた証しであり、そこに誇りを持とう。
さぁ、みんな!!一緒に、魂の叫びで世界中を驚かせ続けようぜ!!
こんな間違った社会で、自分たちが信じる道を貫こうとすると、いろいろ嫌なこともあるけど、それはそれで面白いじゃん!!
(「一難去ってまた一興」をこんな風に解釈しましたがどうでしょう?)
つまり、この歌は、論理が支配するこの社会にあって、直接、魂を揺さぶる僕たちの音楽を貫こう。という宣言を(気分よく)している曲と言えるのです。
たぶん、勉強ばっかの人は感覚的な部分が理解できないし、感覚ばっかの人はやや難解な言葉が理解できないので、この人の歌の意味を理解するのって、結構、難しいんじゃないかな?
そう思って、急に書きたくなってしまいました。
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