使い続ける商品・サービス | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

5)使い続けなければならない商品。ついつい使い続けてしまう商品。

<明治HD>

インフルエンザも癌も予防するという驚異のヨーグルトR-1は

飲んでから24時間しか効かないそうです。

ですから、どうしてもインフルエンザに罹りたくない受験生みたいな人は

こいつを毎日、飲み続けなければいけません。

1日1本130円でも、毎日なら月に直せば3900円。

1年間なら47450円。

毎年電子レンジ買い替えるのと同じくらいの出費なわけです。

電子レンジは何年かに1回買えばよいですが、

R-1は毎日飲み続けなければならない・・・。

消費者のお財布にとってはとても厳しい商品ですが、

株主にとってはとても有難い商品なのです。

 

同様に、パイロットボールペンの消せるボールペンも、

あまりに便利すぎるため、一度使い出したら、

次も当たり前のように消せるボールペンになってしまいますよね。

3色ボールペンのインキのように、やたら量が少なくて、すぐなくなってしまうようなものでも

結局、そいつを買わざるを得ないわけです。

 

スマホの利用料もそう。ブラウンの髭剃りの洗浄液もそう。

とにかく、一度使い出したら、使い続けざるをえないジャンルでヒット商品が出れば、

株価も大化けする可能性大というわけです。

 

<フィリップモリス>

読者さんからのコメントでiQOS(アイコス)という商品を教えてもらいました。

この商品、「たばこを燃やさずにたばこを吸う」という画期的発想で、

発がん性物質の90%を除去した商品だそうです。

 

「たばこ」くらい一度使い出すと、ついつい使い続けてしまう商品はありませんね。

ニコチンに常習性があるからです。

他ではカフェインやアルコールも同類です。

(ウォーレン・バフェットもコカ・コーラ株で大儲けしていますよね)

 

ここで、この議論の最初のポイントを思い出して頂きたいのですが、

「タバコを吸う」などという世間的にはほとんど最低の趣味が、

株式投資においては「強み」になるということなんですね。

変に難しく考える必要はありません。

 

私はたばこを吸いませんが、たばこを吸っている人なら、

この商品の価値や売れ行きも、きっと私以上に理解できることでしょう。

そんな、ちょっと人に言えない趣味や癖が

株式投資では案外「強み」なのです。

 

ちなみに、カルビーやかつやの商品にも常習性があります。

近年の研究では脂っこい食べ物って、また食べたくなる常習性が存在するそうです。

腹が出ていても、ついつい食べに行ってしまうのは理由があったんですね。

 

たとえ490円のかつ丼でも毎週1回となると1960円/月。年間なら25480円!!

やはり電子レンジ毎年買うのと同じくらい、かつ丼にカネを払ってしまうわけです・・・。

 

他では、辛すぎるお菓子やランチ、

あるいはついついハマってしまうゲームなんかも同じくくりです。

 

脂っこいとか、辛すぎるとか、面白すぎるとか、

脳内でドーパミンやらエンドルフィンやらがブファ~って出るような商品が新しく登場し、

しかもそいつがバカ売れし始めたら、株式投資的には要注意ということです。

 

<MonotaRO>

事業者向け工具通販のモノタロウ。

あまり一般的に知られた企業ではないかもしれませんが、

この会社は、リーマンショック後の底値から株価を100倍高させています。

 

ちょっと経営学的な話になりますが、

経営学者の妹尾堅一郎氏によると

優れた企業はN×1×Nモデルを構築しているとのことです。

 

詳しくは「N をつくる知財、1をつくる知財、N と1をつなぐ知財 」妹尾堅一郎氏参照

http://www.motjp.com/patent/pdf/relay_07.pdf#search=%27N%C3%97%EF%BC%91%C3%97%EF%BC%AE%E3%83%A2%E3%83%87%E3%82%8B%27

 

沢山の企業とたくさんのユーザーをつなぐゲートのような企業は

売りたい方も買いたい方も、そこを使わざるをえません。

こういう企業は仕入先と売り先が勝手に盛り上がってくれさえすれば、

チャリン、チャリンとお金が落ちてくる仕組みを有しています。

 

アマゾンや楽天、あるいはソニーのプレイステーションなんかも同様のビジネスモデルです。

こんな風に、ついつい誰もが使わざるをえない「ゲート的な仕掛け」が

新登場してきたときは、とんでもなく株価が騰がる可能性がある・・・。

 

そんなことを頭に入れておくだけでも、

きっと一生のうちに何度か、

信じられない大チャンスが目の前を通り過ぎていくことでしょう。

 

問題は「その株を買えるかどうか」だけなのです…。

 

 

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