通常、リスクとリターンは正の相関にあるため、
ハイリスク・ハイリターンかミドルリスク・ミドルリターンかローリスク・ローリターンな
金融商品しか存在しないと説明されます。
もし、そうじゃない、
ローリスク・ハイリターンな商品があれば、
おそらくそれは詐欺であり、
実際にそんなものに投資してしまうと、
ハイリスク・ローリターンな結果となってしまう・・・。
これが一般的な説明です。
確かにそうですね。
リスクが低くて、リターンが大きな投資案件があれば
誰だってそれに投資するはずです。
ところが、大変不思議なことに
とても割安かつとても成長が期待できるような株が
時々、存在します。
前回の７つの習慣風に説明するとこうです。
≪ローリスク・ローリターン≫
最近は、預金や債券が本当にローリスクなのかは怪しくなってきました。
ローリターンなのは間違いないですが、
日本も、ギリシャやアイスランドみたいなことになると、
全てを失うリスクがありますからね・・・。
≪ローリスク・ハイリターン≫
普通はそんなものは存在しない。
あるとすれば「それこそが詐欺だ」
と説明されるのだが・・・。
≪ハイリスク・ローリターン≫
残念な結果に終わる個人投資家が
８割以上もいると言われるのは、
「心理的な罠があるから」です。
信用取引で個別株投資するというのは
とてもハイリスクなことなのですが、
とても小さなリターン、つまりローリターンで満足してしまうため、
コツコツ稼いでは、ある日ドーンと全てを失う訳です。
≪ハイリスク・ハイリターン≫
そんな心理的な罠を排除し、
日々、大きな値動きの中から大きなリターンを得ることに
集中しているカリスマトレーダーは確かに存在します。
けど、時間的にも心理的にもツール的にも、
圧倒的に不利な条件にある
つまり、日中、普通に仕事をしているサラリーマンに
そのような真似ができようはずもありません。
もし、あなたがサラリーマンで、そんなカリスマトレーダーを夢見て
スマホ片手に大勝負を繰り返しているなら、
「残念な個人投資家」をもう一人増やすことになるでしょう。
では、割安成長株投資は本当にローリスク・ハイリターンなのかというと、
カリスマトレーダー同様、心理的な罠を排除しないと
その領域に達することは出来ません。
つまり、長期的には、ローリスク・ハイリターンだけれども
短期的には、ハイリスク・ハイリターンな特徴をもつ投資対象と言えるのです。
そこで、短期的なハイリスクな部分を無視する必要があるのですが
これが決して簡単な話ではないのです。
ところが、幸いにも短期的な値動きを無視するというのであれば
カリスマトレーダー連中よりもサラリーマンの方がむしろ有利です。
日中、一生懸命に仕事に励めば、
自ずと、短期的な株価変動を無視することになるのですから。
結果的にブルーのラインのような素晴らしいリターンを
数年がかりで得られる、そういう投資法なのです。
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