今回、同じ会場にほぼ同時で二台の青い色のドラえもんパソコンが持ち込まれました。何れも音が出ないとの事です。外観は下の写真の通りではじめての色ですが

以前にも報告させていただいた何時もの方式です。

 

 

今までの配置や仕様は同系の物と同じです。画面の分解方法は画面側のフィルムを少し剥がしてその下にあるネジを外して画面側を二つに割り 内部のスピーカーを交換します。

以前も同系のパソコンで説明しましたのでその時のネジの配置図を下記に示します。

 

 

ネジの位置はほぼ同じなのでこの写真のように白色のマーク下のネジをフィルムを少し剥がして取るのですが 今回何時もと違ったのはキーボードと接続している丁番の隠しキャップ(写真の最下部の二本)の右側が接着されていて取れない事です。このキャップが取れないと画面を二つに分解できず修理不可能となってしまいます。

 

 

仕方がないのでドライバーの入るギリギリの3φの穴を右側キャップのみ開けて

ネジを緩める事にしました。

  左側は接着されていないので外れました。

 

 

画面側を開けたところです。

 

 

ここにスピーカーやメイン基板、画面、マウス配線が入っています。良く修理依頼が来るマウス配線は今回と同様に ここを開けて電線の交換を行います。

今回は二台ともスピーカー不良でしたのでスピーカーの交換を行いました。下の写真は今回の問題スピーカーです。細くてわかりづらいですが自己融着の細いムービングコイルの口出し線が二本を軽く捩ってセットされています。

不良品

 

気になることは二台ともスピーカーのムービングコイルの口出し二本線を軽く捩って縁まで運びタール止め後端子に半田付けしていることです。

普通は円形コイルから離して一本づつコーンフィルムの上を離して送りタールで止め端子に半田するのが多いです。

この説明の下の写真が従来品。

 

スピーカーへの電圧が低いと言いながら自己融着のムービングコイル線を撚って振動の多いコーンフィルムに付けるのはどうかと思われます。コーンフィルムは常時振動しますし絶縁が保てるかが心配です。しかし、絶縁が保てないなら短絡となるのですがテスターの導通測定では短絡ではなく断線なので単なる機械的断線か 疑問が残りました。

                             以上