偶数月で交互開催の秦野おもちゃ病院(南公民館)での報告です。

追加して少し複雑な修理品の思惑を追加記入しました。

今回のお客様は子供用のカメラと下の写真のカセットレコーダーの修理依頼です。

 

 

カメラはまだ新しいのでおもちゃ病院で開けてメーカー保証が効かなくなり、修理不能を心配し、メーカー相談をお伝えしました。カセットレコーダーはかなり年月が経っていますし、本来はおもちゃ病院の修理対象ではありませんが、ダメもとの了解済みでの修理期間を多くいただき 受ける事にしました。

本体は写真上部のテープ挿入部の扉蝶番のネジ紛失もあります。このネジは何とか工夫して対応できました。

カセットレコーダーはテープの大きさプラスアルファでかなり小さいです。おまけにAUTO REVERSE なので更に複雑です。  AIWA HS-J7 AUTOREVERSE

 

 

本体の裏ブタを開けると上の写真の様に電子回路部品がメイン基板に一杯です。構造からしてこの基板下にテープレコーダーのメカが入っています。古いテープレコーダーの故障個所としてほとんどがドライブ用ゴムベルトの切断ですがこれもそのようです

およそ長手で110mmの基板長があり面実装部品がびっしりついています。

メイン基板下の角には各操作切り替えスイッチが7個付いていて各々の切り替えをします。ゴムベルト交換はこの下が解放されてからの検討となります。

 

下の写真は上の写真の下方から見たところでカセットの厚さ方向ですが この中に真鍮のフライホイールプーリーが左右に二個見えます。(黄色い物) オートリバースの為間にギアーも見えます。今回の故障では二つのフライホイールプーリーと駆動モーター間に渡っている1mm程の太さのドライブ用ゴムベルトの切れが故障原因のようですが、そのドライブ用ゴムの姿が見られません。溶けて散らばるとともに溶けて切断し真鍮のフライホイールの溝にも残物が付いています。この機種は生産後日時がかなり経ている事と、テープレコーダーを使用しないで放置するとゴムの劣化は進み、ドライブゴムが溶けて切れたと推定します。

どちらにしても このドライブ用ゴムベルトを交換しなければなりませんが交換の為には 上記メイン基板全体を開けなければなりません。

 

 

細かくちぎれたベルトの切れ端は落下するとべとべととなり、作業机の紙も黒くなっています。メインのプリント基板が開いたとしても内部の洗浄を丁寧にやらないと再び溶けたゴムベルトが新しいベルトを溶かしますので注意が必要です。下の写真はこぼれたゴムの欠片が机に落ちて汚れたものです。

 

 

基板を上方に開けてプーリーやフライホイール等が掃除できれば良いのですが、かなり分解を進めても メイン基板を上げて機械部分に到着できませんでした。メイン基板の外し方の資料を探しましたが不明で 無理にトライすると完全に復帰不能となりそうなので ここまでとしました。この様に取り扱いを難しくしているのは少しでも小さくしたいとの商品設計と複雑なオートリバース機構が更に難しくしています。

 

テープレコーダーがダメならラジオだけでも!!

調べるとラジオのFM/AMは動作しています。この機能部分は残そうと本体横の単三乾電池二本のホルダーボックスを点検するとマイナス極板コイルが錆びていて使えません。 外のプラスチックカバーをすべて外さないとマイナス電極コイルが出てきませんのでカバーを外します。

コイル状スプリングのサビを落として使用できるようにしました。AM/FMのラジオは動作しました。又、このカセットレコーダーは内部スピーカーを持っていません。

音声はステレオタイプのイヤホーンによる使用のみです。下の写真はステレオイヤホーンを使用している状態を示しています。

 

 

ここで気づきましたがパイロット用LEDが二つ点灯しています。

側面の切り替えスイッチでラジオからテープレコーダーにするとテープレコーダーの各レバーを操作しないときに 電源は自動的にオフで有り回転方向を示すパイロットが点灯するのは異常です。

其処のところを次に説明します。

下の写真はカセット側面の下側を拡大して示しています。私の解釈では、この表示ではRADIO・TAPEでスイッチをテープレコーダーにすると電源オフになるはずですが 上の赤いLED二個が点灯しています。電源オフのつもりで放置すると電池を消耗します。

 

 

 

お客様にいちいち停止時に電池を外してもらうのはダメなので手持ちの単三電池二本用外部電源DC3Vのアダプタープラグを手作りし この別の電池ホルターから電源を送り使用します。追加の電源ホルダーのスイッチを切るようにし本体横の電池入れには電池を入れない事としました。もちろん、カセット本体の電池ホルダーも電源は切れませんが使用は出来ます。(電池寿命に注意 赤ランプ消えず)

 

 

上の写真は追加の黒いスイッチ付き電池ボックスにアダプタープラグを取り付けて別の電池ホルターを作りましたので そのホルダーに付いているスイッチでオンオフします。ここで電源を切れば完全に全停止となります。

本来は先の写真のPOWER OFFでカセット横の電源も切れるはずで この赤いパイロットのつきっぱなしの原因はドライブベルト切断による内容でオートドライブ機構の異常となり上の二個の赤LEDが点灯しっぱなしとなっていると推測しています。

 もちろん別の追加黒い電池ホルダーのスイッチオフでは全停止となりますが。

今回の修理はここまでとしました。

 

追加して少し複雑な修理品の思惑を私なりに整理し、追加記入しました。 

インターネットで「テープレコーダー修理、ドライブゴムベルト交換」について検索しました。同機種の物は一件だけ見られましたが海外の方のレポートでメイン基板は外されメカ部分だけでの写真が出てきました。日本の修理記事ではsonyやパナソニックなど有名メーカーの記事が多いです。

これらの修理のためのメカ解体では注意が必要です。

  • 解体時は静止画か動画による記録が必須と思います。今回も発生しましたが表面のプラスチックケース解体だけでもパネル表面には極めて小さなネジが多数使用されています。ネジサイズは1.4mmΦの物や1.6mmΦのネジで長さとネジ頭の形状も幾つかありますした。何を言いたいかと言いますと外した物は必ず同じ位置に戻すことが必須です。
  • たかがネジでも長さが違うと 例えば二枚のスライド板に長いネジが誤って入るとスライドで出来なくなり再組み立てが出来ないのです。太さの違いも無理にすれば入ってしまったり緩くて落下したりの不具合となります。
  • メカでなくメインのプリント基板でも多数の半田個所の電線を一時外すのに組み立て時、別の所に接続すれば再駆動時、瞬時に 誤動作や破壊になってしまいます。
  • 先のカセットテープレコーダーでもメイン基板の外すものがあれば静止画や動画の写真で元の場所や色で確実に戻すことが必須です。参考にしたユーチューブでの修理組み立てされている方は何回も動画画面を見直しているようでした。
  • 一時取り外したネジや電線などは仕分けして保管し、時には銘板をつけて保管し電線や基板の外した半田個所を間違わず再度戻すことが必要です。
  • 私は100均の1~6に分かれた蓋つきピルケースを仕分けによく使います。このケースに外した順に部品を入れ蓋を締め、次へと進みますと再組み立て時は逆にすれば順を間違えずに復帰できます。
  • その他メモを作り仮止めテープで仕分けし間違いを防ぐようにしています。
  • シリコンシートに仕分け用のマスが付いている半田付け用作業シートも販売されているようです。

これ等の対策は簡単なおもちゃの修理でも必要です。前回多数のプラレールが持ち込まれ一台づつ修理すれば良いのですが共通部品の確保などで、同時に複数を分解し、検討しますと組み合わせが異なり大変、焦ることに成りました。

比較的簡単な物でも仕分けと記録が必要なので それらの体制が無い状態では修理分解はやらない方が良いと考えます。

特におもちゃドクターのように、出先でお客様と対話しながらの修理で時間が決められている場合は要注意です。出先では例えば、よくある乾電池の電極の錆による接触不良なども 自宅では分解、水や洗浄スプレーなどの使用とワイヤーブラシでの磨き・天日乾燥が出来ますが出先ではリューターなどの磨きのみとなり 場合によっては再度、錆発生などとなってしまいます。

今回はかなり複雑な部類の解体復帰になりましたので、現状で使用できたラジオは生かす事とテープ部の解体は停止しました。

先輩ドクターによるユーチューブのウォークマン修理もよく見られますが[中古品の購入により修理・再生の動画]では綺麗に纏められていますが、必ずしも一台のみの限られた物の修理検討ではなく、同種の機種を修理され 仕様をしり纏められて報告されているようです。ドライブゴムを新しくされ 音楽をかけてみると音が「ワウワウ」と揺れて聞こえます。これはその機種特有の同じような他社ゴムベルトではベルトの捻じれなどで回転が正常とならず回転ムラから音が揺れるようで、同じメーカーの純正ベルトの使用検討が必要と報告されていました。

おもちゃドクターの皆様も是非これらユーチューブを参照され、より複雑な修理に進まれる事の参考に成れば幸いです。おもちゃと言えども最近は複雑化し集積度も上がった物が多くなり 肉眼では見えない物も多いので。

                                   以上

 

今回、一人のお客さんがプラレールを40台程、持参され おもちゃ病院ドクター

8人で略5台づつ分けての修理です。私は下の写真車両の修理を担当しました。

 

 

プラレールは種類が大変多く、電波、音声、赤外線などによるリモコンタイプや普通のタイプでも数多くの種類があります。現在、修理をよく受け付けているのは車内にギアーが一列に並んだ機構の物が多いいですが、これの少し前の仕様ではモーター・ギアーユニットが一つにまとまってケースに入ったタイプで 今回の修理の多くはこのタイプの物です。

何れにしましても外部はもちろん内部が大きく異なるものが多く、今回の物も受けた5種でも いくつかの内部構造に差があります。特にモーターからのギアーによる減速機構が異なっています。メーカーとしてはかなり設計に考慮され、紛らわしいギアー類のギアー軸の太さを変えてあり、互いに間違った場所には入らないように工夫されています。又、必要以上の力が掛かるとギアーにあるクラッチ機構で力が伝わらないように工夫されたり電源スイッチのレバー位置で二段階に変速可能な機種も多いです。

 

ここで受け付けた5台中でもモーター・ギアーユニットは仕様が異なり、いくつかの機構が見られました。又、動輪のゴムタイヤ(滑り止め)は39以外の全部の機種が交換が必要でした。

車体の外の動輪間についているギアーは手持ちのギアー幅9mmでは長すぎ約7mmに削る必要がありました。今回は方式により扱うギアー幅が短く切断し使用しないといけないのが二台程発生しました。又、No14,No39はかなり劣化が少なく、程度は良好でした。(モーターの固着対応と調節・さび落とし・注油は必要でした)

No12,No13,No38はそれなりに劣化していましたので 修理、部品交換、調整を行い 完全動作に漕ぎ着けました。

以下、大きく対策したNo12,No13,No38について、それらの内容を写真で示します。特にモーターとギアーユニットとギアーの並び方に注目し、ドクターがこれら同等品に対応された時の参考に成れれば、幸いです。(これらのモーター・ギアーユニットの組み立ては大変、厄介で解体図化された資料も出回っていますので ぜひ参考にされ解体修理を実践されてください。私はおもちゃドクターの登竜門と思っています)

通電用電極型配線板、歯車位置、モーター位置・方向、歯車種類等 まるでその組み合わせは大人の知恵の輪やパズルのようです。

今回は私の記憶で組み立てていますので、ひょっとすると正解では無いかもしれませんが組み立て後、電車を外部電源で電圧を大きく振らせて動かしています。(簡単なdc-dcコンバーターを背負った定電圧電源。以前ブログで紹介済み)一応、よく動きますし過負荷時は安全用のクラッチが働きますので、良しとしています。長らく使用していませんとモーターがロックしていて通電しても動作しません。回転軸に少量の注油をし、電圧を倍程度上げて回転を開始させ、回転を始めたらすぐに定格値の1.5vに下げて回転が持続できるか? 更には1.2v程度に下げての回転やスタートするかの確認をしています。

 

以下に個別修理した内容を掻い摘んで報告します。

No.12

この機種は大分程度が悪いです。上の写真はモーターギアーユニットですが錘の為に使用されている金属が白く酸化し固い物体で固まっていてやっと剝がしました。可成り強く腐食していますのでこれを剥がしてワイヤーブラシで磨き仕上げました。

 

 

上の写真はユニットケースを開けたところです。

歯車やスプリングを無くさないように又位置と方向を記憶しケースから取り出します。

モーターやウエイトを掃除し配線用平板電極や位置を確認しながら分解します。

 

 

上の写真はモーターで開けてみますと回転子本体、整流子、ブラシが酷い事になっていました。このモーターの回転子は腐食と絶縁不良の疑いで使えません。手持ちの三巻き線回転子の物を探して中古品流用としました。

ブラシは跡形もなくなっていますのでリン青銅板0.  1mm厚板から切り出してブラシを作ります。リン青銅板は圧延方向があるようで使用する方向を気にしてロール目に沿って切り出します。略”く”の字に曲げて仕上げ使用しますが上の写真でブラシを入れるプラスチック部分は二つのパーツから出来ています。(嵌めあい)

ブラシ外郭の乳白のプラスチックに嵌めあいで小さいプラスチックが外せますので取り出して"く"の字に曲げたリン青銅ブラシを入れ込みます。曲げた部分の5mm程ブラシ側に出し反対側はモーター端子の半田極までを二重(0.1x2)にして強度を上げました。整流子の端部のシャフトにはプラスチックのワッシャーを入れて回転しても回転子が軸方向にブレないようにスペースを調整します。モーターの金属カバーと電極部のプラスチックカバーを元に戻し金属ケースのカシメを確実に行う前に ブラシに電圧を加えて、ローターの回転方向を調べます。この方向が異なるとカシメてもプラレールが前進せずスイッチオンで後退してしまいます。

他にモーター出力軸のギアーも割れていましたので交換です。

又、乾電池からの配線平板バーも見直して磨きと所定位置への確認を行いました。

電源スイッチは緑青が湧いていますので電動ブラシで磨き整形し使用しました。

 

No.13

プラレールNo.13もかなり不具合個所が多く見られます。

モーターは、やはりブラシが片側接続端子が折れていますのでNo.12と同じくリン青銅の0.1mm厚でくの字に曲げ、このプラスチックの所をダブらせて設置し端子をプラスチック外に出して通電できるように加工しました。

 

  

 モーターギアーボックス内は先ほどと同じくギアーとモーターの点検を行いました。電源のスイッチがY字導体の片側切片が折れてなくなっていますので新たにリン青銅で作り既成の切片に追加し使えるようにしました。又このNo13はギアーモーターユニットが少し長いもので次の黒いケースの物とは異なりますしギアー組み合わせ自体も異なります。乾電池からのプラスマイナスの配線は細いバネ性のある単線を使用し、形状を作りケース内を配線しています。モーター電極部はバネ性単線なので半田が乗りずらいので細い銅線を半田部のみ巻き付けてモーター電極に半田仕上げしました。

下の写真

 

 
下の写真は電池のマイナス極ホルダーの裏側を見ています。電池のマイナスL字金属が台車下に出ていて そこに挟み込むワイヤー配線が接続されてモーターギアーユニットまで配線されています。
 

 

上の写真はその部分を示していますが 乾電池のマイナス電極は上下を貫通したリベットで固定し その電極に挟み込んで単線ワイヤー配線がモーターギアーユニットまでもっていっています。腐食によりリベットはなくなり電極とワイヤーは通電していません。ここが腐食し通電していませんので各電極を磨いてそこに配線用ワイヤーを挟み込み皿ネジで固定し 車輪抑えや絶縁シートを接着剤で接着し仕上げました。

下の写真は黄色い車輪側台車の下方から見たところです。

 

 

下の写真は車体の上から見たところです。電池のホルダー部です。

この写真のリベットに変えた皿ネジの頭がむき出しですとネジ頭と電池胴体が接触し短絡となりますので絶縁の為に入れたマイラーフィルムで絶縁処理しました。今回の場合は電池胴体がマイナスなので同電位で問題ないとは思いますが。

 

 

 

No.38

 

上の写真は車体番号38のモーターギアーユニットのプラスチック蓋をそっと開けたところです。(No13とはユニットケースが異なり内部のギアー配置や種類も異なります)

この状態からギアーや配線用平板、コイルスプリングを崩さず写真撮りし、その後、解体して錆などを丁寧に取り除き 再度組み立てます。組み立てでは同じように組み立てるために先の写真を参考にしてギアーや位置、方向を分解前の通りに組み立てます。

上の写真でもギアー・モーターユニットの外にマイナス配線電極がギアー・モーターケース外に出ているのが見えます。(上部中央の板)

 

 

上の写真は電源スイッチ切片でY字型切片の片側がなくなっています。プラス電極、スイッチ切片は緑青が酷いです。いずれも磨いてスイッチのY字の片側を作り半田付けしスイッチとしました。他にギアー類、モーターとユニットカバーが見えます。

金属切片の緑青を取り、切片は磨いて再度組み立てて使用できるように点検します。

モーターからの平板電気配線は磨いて片側は電源スイッチにスイッチ切片を通りプラス電極板まで確認します。右の写真のスイッチレバーの横にあるのがプラス電極板です。

下の写真にはモーター・ギアーユニット、錘の丸棒二本、前輪、下カバーなどが見られます。

 

 

 下の写真では動輪間の車体外ギアーが少し見えます。

先に報告しました様にギアー幅が手持ちのギアー幅9mmでは長すぎ約7mmに削る必要がありました。

ここでは7mmに加工した後です。

 

 

                                 以上

 

 

偶数月に二か所の公民館で交互に開催されている秦野おもちゃ病院HOTで 今月は南公民館での修理を報告をします。今回はこの他にも二件の修理を担当しました。 一件はアンパンマンのシャボン玉機で、お子さんがシャボン玉を下に向けて発生させたのでシャボン液が内部に入り、電源が入らず電線切れで接続しなおして動きました。だが音が出ず、基板パターンまでシャボン液が入り パターンの銅箔が腐食しプリント基板まで剥がれ 腐食し、断線していましたのでメインICまで遡り 音の出るICリードを探し 何とか探し出し、ICの足に直に接続し完了しました。即日返却でしたので写真等の資料を作る時間がなく報告のみとなります。

その他に二件担当し、その内一件は おもちゃではなくカセットテープレコーダーでスイッチが入らずとの事(古いので断ると本体廃棄となりそう。長時間入院 了解の上引き受け)又、同じお客様が おもちゃのカメラも持ち込まれましたがカメラはまだ新しいのでメーカー相談を勧めました。(おもちゃ病院が開けるとメーカー修理不能となるので)

 

その他に、今回担当したおもちゃは二両連結のおもちゃで一両目は蒸気機関車の姿、二両目は石炭を積んでいる機関車(プラレール ヒロ)です。

この機関車は単二乾電池一本で駆動され、二両目は乾電池単四二本で音の効果音を発声します。(一両目は乾電池無し 二両目は電池有)で受け付けました。

一両目は電池を入れても動作しないとの事で分解し動作を確認しました。

この車両を裏返しで確認します。

 

 

車両を裏返しますとプラスネジ頭がたくさん見えます。この機関車の一両目 本体は まだ新しいようなのでおそらくお客さんが電池交換時、電池交換用以外のネジを外してしまい組み立てたが 元の状態に戻らず動作不良となったのでは推測しました。

そう言う私も、このプラレール ヒロは初めてなので、どこから開けるのか分からず底面のネジを一個づつ確認しながら開ける事となりました。しかし、分解すると内部のギアーもバラバラになり この組み立てには急いでいる現地では難しく、持ち帰ってゆっくりの修理(入院)として預かりました。

 

従って今回は電池交換を行う時のネジの開け方を写真で示したいと思います。

 

 

上の写真は底面から見た、一両目の写真でネジ部を黄色の丸で示しました。

ここで5本のネジが見えます。

前左から1、2は2.6mmΦネジ 3、4は3.0mmΦ  後ろの一本は3.0mmΦのネジです。

電池交換時に外すのは後ろの右の一本のネジです。

間違えて別のネジを外すと、中央の二本は動輪が外れるとともにモーターユニットや通電の回路、連結器も外れてしまいます。

 

前の二本1、2を間違えて外すと機関車のヒロの顔が外れてしまいます。

プラスチック蓋で前輪とヒロの顔を止めているビス止め蓋が見られます。

 

 

又、片側は挟み込みによる指示なので一番前の写真では左の車輪抑えも外れてしまいます。

 

又、上の写真では電池のマイナスホルダーからの金属とそこからのマイナス配線の単線が見えますが、この単線の先がこの後から出てくるモーターの入ったギアーボックスの電極と接続されモーターへのマイナス通電配線となります。(黄色丸印部)

この配線が接触不良だったのではと思われます。(黄色丸)

 

 

上の写真はメインの駆動動輪を先ほどとは反対に車両の上側から見たところで 同時に組み合わされる モーターユニットを並べて映しています。

本体下のモーターユニットは裏返して並べて下に見えますが 下のモーターユニット箱内にモーター・スイッチ・ギアー類の入ったボックスが見え、白い歯車が本体動輪のギアーと組み合わさりモーターを回すと白いギアーがかみ合い動輪を駆動します。

モーターユニットには二本のワイヤー配線が箱の下に見えますがモーターユニットの左上の曲がった電極(黄色い丸の中)と台車からの先ほどのまっすぐなワイヤー(もう一つの黄色い丸の中)とが交差してモーターに通電され、又歯車もかみ合わされ駆動できます。組合されモーターユニットを台車にネジで留めると二つの単線が交差しマイナス電極のワイヤーは繋がります。ここを二つの黄色い楕円で示しました。座りをよくするためワイヤーの片側を少し起こしてバネを強くし交差による通電を助けました。

 

 

上の写真は二両目の音の発声車両です。

単四二本で動いています。ここはスイッチオンで正常に動作していますので特に修理はしません。

 

以上の様に一両目の電池交換は連結器下にあるネジを外し、本体カバーを開けることで内部の単二電池一本の交換が可能となります。

他のネジは外さないようにします。                                                             

                                 以上

 

今回はプラレールの修理を二件報告します。

 

 

今回のおもちゃ病院開催会場は平塚市の子育て支援センターでここでは毎月おもちゃ病院が一回開催されています。 偶々、今回の私の修理担当は同じ外観のセンター所有プラレール二件の修理です。(他に同日、お1人の客様が古いプラレール30件ほど持ち込まれドクター1人/5台づつの修理も受け付けました)

この子育て支援センターでは幼い子供連れで奥さん方が来られ、ついでにおもちゃの修理品も持ち込まれますが、他にセンターが所有されている、おもちゃの修理も毎回、分担して修理しています。

今回は同じ外形のプラレールの修理を私が二件受けました。写真、上の物を第一とします。第一は普通の車両を牽引できるプラレールですが おもちゃドクターが今までに何回か修理を行ったがどうしても音がカシャカシャが大きく、自身だけでも まともに走れないとの事。第二は「電池を入れ替えても音が出たりでなかったり」との事でした。

 

第一

「カシャカシャ音が大きくて1両でもまともに走れない」との事で 以前に、何人かのおもちゃドクターにより修理が実施されています。それだけに簡単には修理できないと考え、全体を疑って一つずつ確認を行いながら実施しました。

 この件について調べた結果 ちょっとした事で解決できましたので調査内容を報告します。

先ず、修理にあたり最近のギアー並びを調査しまして、以前このブログでの報告内容を確認します。過去の私のブログameblo.jp/Okutsu-ame内の画像一覧で確認すると2025.11にタイトル[E7系新幹線の動作不良 プラレールのギアー順明示]でモーターからの力が掛かる順のギアー種類やギアー向き・モーターからのギアー力の順序を写真付きで説明しています。下の写真。

 

 

今回はこの内容に従って新たにギアーの並び等に異常ないか、カシャカシャしてまともに走れない原因を丁寧に探り、その原因が解りましたので報告しました。

上の写真はその時のモーターからの力の伝わるギアー順に番号を振っています。番号表示が小さいので分かりにくいですが個々に説明します。

 

特にギアーNo7.No8(以下No省略)は必要以上の力が掛かると歯車の歯を欠いてしまうのを防ぐ、回転動力伝達を止めるためのクラッチです。

今回の注目は9.10.14のギアーです。

9と10のギアーは2mmの金属シャフトに付いていて互いにギアー間は角穴軸で繋がっているので回転力は伝わるが右の15のクラッチレバーで9.10を上下に移動されると列車の速度が変更できる構造です。

この白い歯車が独特です。今回のこのプラレールでは嵌めあいが固く、二枚の歯車が上下には動かせず一体でした。  

 

 

角穴軸の二枚を取り出したのが下の二枚の写真です。

わかりずらいので二枚を写真で分解して示しました。この嵌めあいが固くて二つのギアーが軽く位置をスライド出来ませんでしたが手直しして二枚のギアー位置が軽く移動でき回転力は角穴で伝わるようにし、クラッチレバー15の作用に対応しました。

でも、これは今回の不良対策とは異なりました。

 

 

これらの嵌めあいギアーの下の薄青ギアーは14のギアーです。

 

 

このギアー14が下の写真の車体外の外部ギアーに動力を伝えて車輪を動かしています。この部分を調べますと、結果から考えて不良原因は最初に車輪間の白いギアーが割れてしまいおもちゃドクターのどなたかが内部と異なるモジュールのギアーを車輪軸に入れた為と推察しました。下の写真は私が問題のギアーを外して手持ちのモジュール0.5ギアーを入れなおしてあります。

 

 

これを細かく検証すると、先の薄青ギアー14は、直径=10.21   歯数=18  です。計算するとモジュールは0.5の歯車です。

 

以前の使用していた異常のギアーは計算するとモジュールが0.6の歯車が入っていたのです。おもちゃドクターのどなたかが間違えてセットした歯車はギアー直径=8.36    歯数=12  でした。

ギアーの組み合わせでは同じモジュール同士の歯車でないと必ず回転中に歯噛みが合わなくなります。結果、カシャカシャ・ガタガタと異音を発する事となります。

おもちゃ修理ではほとんどがモジュール0.5であり モジュールが0.6のギアーは坂道用のギアー程度と記憶しています。

 

ギアーのモジュールの計算法はいろいろありますが調べると簡単には下記の式のようです。 

モジュールM = ギアーの外形D mm/ギアーの歯数 N +2

外部のダメなギアー M=8.36/12+2=0.597      約0.6

内部の 薄青ギアー M=10.21/18+2=0.5105        約0.5

新しく使った外部ギアー M=7.86/14+2=0.49125      約0.5

となりました。

以上で外の動輪間のギアーを0.5の物に変更してからは問題がなくなりました。

 

第二

「電池を入れ替えても音が出たりでなかったり」との事でした(モーター無しの音響のみの列車)下の写真の下側、単四二本入りの列車です。

 

 

 

外観は第一の物と同じですが内容は全く異なります。

屋根にあるスイッチ、クラッチレバーは異なります。

こちらは電源スイッチのみでスピード変更レバーはありません。

電池ホルダー接触不良や配線、内部のリードスイッチの動作や断線を調べましたが特に異常は感じませんでした。

 

 

 

 

内部には音響用のICが入っています。基板の付け根にこのボードから音を出すための電源用カムスイッチが動輪からのギアー二段で電源用カムスイッチに入り車輪回転で動く変形カムにより電源用カムスイッチをon-offしています。

下の写真で中央下部に見える電源用カムスイッチで基板の電源をオンオフして列車特有のコトンコトンの音を発生しています。

 

 

  

上の写真ではこれら一連の動作確認のために赤と青の細い電線(ラッピングワイヤー)を定電圧電源に接続していますが これはこのICボードの音の発声を試験するための外部電源線用です。もちろん後で外しますが電池ホルダーなどの接触不良や断線等、疑わしい個所を使用せず他電源で動作を行い、大きく原因の切り分けで調査を行う事は要因を分けて考え 原因調査では有効です。

電池ホルダー、電源用カムスイッチの接点不良、配線類の断線、IC基板やICの異常等多くの要因から大きく要因を切り分けて問題を調査するために設けました。

試験の結果、スイッチによるオンオフは正常に動作していますし音の発声も正常と確認できました。恐らく電池ホルダーの接触不良か、使い方の勘違いかと思いました。

写真に見える電池ホルダー間の抵抗状の物はヒューズ抵抗です。

色々動かしても特に異常は有りませんので良しとしました。

 

 

上の写真は電池交換の時に色々ネジが見えていて、

どれが電池交換に必要か分かりにくいので説明をワッペンで入れました。前後のネジは連結器交換時に開けるためのネジで電池交換では開けません。電池交換は中央のネジのみ開けての交換なのでワッペンを張りました。この状態で使ってもらう事としました。しばらくの間、この件が伝わればよいので簡単な説明ワッペンとしました。多数のプラレールがあり中でもこのタイプは珍しいので 特に説明しました。 

                                  以上

 

 

おもちゃ修理を行っていて かなりの頻度で寿命末期時の乾電池原因の故障に出会います。いずれも、おもちゃの使用後、放置した乾電池の寿命から、おもちゃの中で乾電池の寿命での電解液の液漏れを起こし・端子との電線部が切れたり ・酷い時は電源線に電解液が入り込み電線全体を不良とすることの修理対応を先月、二件(二件は別のお客様で 別の会場です)受けましたので纏めて報告します。大型のおもちゃの場合は修理が可能ですが小型のおもちゃでは腐食により使用不可になりますので、特に注意が必要です。此の不良はかなり多発していますし 又、電池のマイナス極側がほとんどです。

 

例1

GO!GO!キッズドライバー 西松屋

 

 

ハンドル操作、エンジン音、サイレン、等サウンド機能と左右への動き等のおもちゃ。電池を交換しても動かないとの事。

電池ホルダーの変色と内部マイナス配線の端子部切断不良。

 

 

 上の写真はおもちゃ本体の蓋を開けたところの上側半分です。

電池ホルダーの磨きと断線した電線を半田付け可能な箇所まで切進み、そこに新しい電線で接続、半田、絶縁を行い配線や接続箇所をホットメルトや仮テープで固定しました。酸化した電線は新しく被覆を除いても撚り線が酸化していて半田化工が出来ず強度もありません。

 

 

上の写真はおもちゃの下半分で左側に電池ホルダーが見られます。ホルダーの上の端子金具から電池の電解液が漏れ出て黒の電線を腐食し断線しています。詳細は次の例2で細かく説明します。

ここでは電池ホルダーのマイナス電極からの黒色配線とその先を旧配線(中央の歯車の所)と友締めし半田仕上げと絶縁を行ったところです。青の配線は電池ボックスからのプラスの配線です。いずれも電池ホルダーの半田付け部にホットメルトの樹脂で機械的に固定しています。

プラス配線は青色の電線でこちらは交換していません。

このおもちゃは操作モードによりますが 三個の底面押しレバーがギアー回転で伸びたり縮んだりしておもちゃを揺らしますので それらのギアーやシャフトに触れない様 配線を避けて本体の蓋を戻しました。                

 

例2

アンパンマンおうたいっぱいおおきなよくばりボックス

7つの面に音や光、28種の遊びが詰まった知育玩具

 

 

 

乾電池を交換しても遊べないとの事。内部を開けて調査・修理。

 この故障原因は乾電池の液漏れによる電源線の断線故障。左の電池ホルダーで変色している電池ホルダーに入っていた電池の液漏れが原因。この故障はよくある現象。

電極の板とコイルバネが電解液で腐食し変色しています。

これは機械的にワイヤーブラシで磨いて対応します。

 

 

下の写真は問題のマイナス電池ホルダーの裏側半田面の拡大写真です。電解液で腐食し光沢がありません。同時に電解液がこの部分から電線に毛管現象で次のスイッチまで電解液が伝わりそこで電線が切れています。

 

 

この場合の電線は被覆されたより線の為、電解液が配線内を毛管現象で通って次のスイッチまで液が伝わり、更にここに接続されている電線でメインボードまでの配線にも液が伝わり腐食しています。スイッチの所でメインボードへの配線は腐食・振動で断線しています。

これらの電線は芯線が細く、芯数も少ないので切れやすい事もあります。又、切れた電線は酸化されているので半田加工もできず他の新しい電線に交換が必要です。

 

 

上の写真は電源スイッチ部で上からの黒いマイナス線が電解液を毛管現象でスイッチまで運んできて ここに接続されていたメイン基板配線(黒)への電線が ここで腐食断線しています。上の切れた黒電線の断面は緑青により青くなり断線しています。電池からのマイナス線がスイッチの下側からメイン基板に配線されています。

メインスイッチの中点にはプラス極の赤い被覆電線でメイン基板に配線されています。

電池ホルダーのプラスからはヒューズ抵抗を介してスイッチの上側に入っています。

この構成はメインスイッチをオフにすることでメイン基板に蓄えられた電荷をアースに落とし回路のリセットをする回路です。

 

下の写真はメイン基板のこれらの配線の受け口の状態で今までの赤や黒の配線とそれらの配線を伝わってくる毛管現象の電解液の影響は受けていないようなので黒の配線の途中で新しい配線と接続し絶縁しメインスイッチに半田仕上げしました。

 

 

本来は上の写真でマイナス端子に直接半田接続しないで毛管現象を起こさないように単線で半田部に接続、その先に、より線を半田付けすると液漏れ時による外皮と撚り線による毛管現象を防げると考えますが 先ず、寿命末期を起こすような電池の使用をしないことが第一に必要と考えます。おもちゃの使用後で長く放置する場合は電池をホルダーから外しておくのが最良と思われます。

                                 以上                                    

 

おもちゃドクターからの依頼。リモコンの赤外線が出ないとの事。株式会社タカラトミーのハローダイノのリモコン恐竜です。(オムニポット)卵型リモコンコントローラーの赤外線出力確認から行いました。

赤外線出力は自作の検出器でも検出されない事を確認したのでコントローラーを解体し内部を確認しました。

 

 

下の写真はリモコン内部の制御基板です。大変、小型の面実装型ヒューズが付いていましたが何らかの原因で断線していましたので新たにアキシャル素子のヒューズを接続し電源乾電池への配線を新しくし配線しました。

 

 

リモコンケースへのセットはケース形状が変形の為 随分やりずらいですが 組み立てた後、自作の赤外線検出器で出力を確認し各ボタンも完全に出力されているのを確認できました。

このリモコンには四個の制御ボタンがあります。リモコンとしての電源スイッチは有りません。1.走らせボタン 2.怒りボタン 3.もぐもぐボタン 4.ジョイステックボタン

でボタンを押して電源オンし、一定時間ボタンを押さないと停止となり電源は停止します。

 

ここで恐竜本体と連動させて動作させてみましたが リモコンの制御はよくなりましたが恐竜本体のスイッチがどうもおかしいようでオンにしても本体が動作しない場合が多発します。

取説には本体にリチウムイオン電池が使われている事の明記があります。

このおもちゃのリチウムイオン電池はかなり使用されたようで少し使用したり 少し間が空くと再充電を必要とします。新たにリチウムイオン電池の交換が出来ればよいのですが これはメーカー責任での交換が必要となりますので 当おもちゃ病院では実施できません。(充電中の出火や人災防止のため製造物責任はメーカーが行っているので)

一方、廃棄時には電池抜き取りを行うよう 取説には電池の取り出し方法が記載されています。

充電には十分注意して充電してください。出来れば 万が一 出火してもすぐ充電電源を止められるようにし、その為、夜間の充電はされないのが安全です。

 

充電後本体が動作しない場合が多々ありましたので調査し対策しました。

 

 

上の写真は恐竜のおなか側のカバーネジ8本で開けたところです(開け方取説にあり)

左の写真で赤と黄色の矢印の所で電源スイッチの動作状態を確認しました。

赤黄色の矢印はいずれも電源の直流平滑のために入れている電解コンデンサです。赤の電解は電源電池からの4.5vの物、黄色は内部で作り出している3.3vの電源の電解コンデンサと思われます。

いずれも電源スイッチをonすると直ちに電圧が立ち上がらないといけませんが 当初は立ち上がりません。一番怪しい電源スイッチの接触が悪いと思われ 外部から接点復活スプレーでスプレーし電源スイッチの立ち上げを良くしました。

接点復活スプレー使用後の誤動作は減少しましたので良しとしました。

 

 

上の写真は先の写真の内部を幾分、拡大して見たところです。

青い矢印の奥に電源スイッチがありますので 上記で確認した接点復活スプレー操作を行い接点不良が解決しました。

又、黄色い矢印の奥にリチウムイオンポリマー電池が少し見えますが 先に述べた理由で対策はしません。少し動作後、背中側のプラスチックを触ると少し熱くなっているのが確認できました。

 使用中に電池からの発熱と思われる熱が背中外部から感じられたので 熱くなった場合は電源を切り、冷ましてからの使用をお勧めします。

                                   以上

 

今回はイワヤのウサギです。イワヤでは動く動物の縫いぐるみを多数販売されています。大変かわいいので人気が高い おもちゃのようです。ただ、軽く仕上げていますので内部の骨格は薄いプラスチックの為か破損し時々、修理に持ち込まれます。おもちゃドクターの方々も、必ず一度以上は修理を行っていると思われますし 私も何度か修理を行っています。ネットでイワヤ・縫いぐるみ・修理等の検索を行うと諸先輩ドクターの方々の修理内容が見れますので、ぜひ、参照ください。今回はあまり重傷で

ない後ろ足の骨折修理を我流の修理写真で載せました。参考に成れば幸いです。

 

 

今回のおもちゃはウサギです。簡単に分解と修理内容を記します。

1.     縫いぐるみの外皮を外します。縫いぐるみの一番難しくて避けたいですが外さなければ修理できません。イワヤの人形は比較的簡単な部類です。全部の外皮を外すのではなく殆どの修理は首から先は外さず 手足と胴までの外しで済みます。

2.     電池ボックスの周りの外皮を電池ボックスの電池入り口からプラスチックの折り返し部分の外皮が挟みこまれていますし、熱で柔らかくなる接着剤止めなので、ドライヤーで枠を少し加熱すると枠から外皮を剝がしやすくなります。

3.     体全体の外皮を手繰り寄せて、外す足の部分に寄せ集めて骨格から外皮を外します。又、胴体は背中で左右二つ割りでネジで合わせていますのでネジを外し、今回の右後ろ足部より割れた部品を取り出します。下の写真は故障していない側の左後ろ足のアップです。

 

 

4.     この健在な左後ろ足の組み立て構造と各部品形状を記憶し、どの部分が折れたのか記憶します。又、折れた部品が中に残っていますので無くさないように外して保管します。

5.     今回はウサギなので左右後ろ足が同じ動きをするので分解、組み立ても比較的に楽でした。(犬、猫は左右足が交互に前後する)

 

 

6.    上の写真は折れた右後ろ足の部分を取り出して要所に1mmΦのドリル穴を開けてこの穴を利用し0.28mmΦのステン線で結束します。この写真は表から見たところで下の写真はそれを裏から見たところです。

 

 

7.     ステンワイヤーはシャフト等の可動部分を避けながら割れた部分を密着するようにステンワイヤーでテンションを架けて縛ります。

ドリル1mmΦ穴にワイヤーは3本通せますので引きながら縛ります。

8.     今回は見てくれを考えず縛りましたので見栄えが良くありません。割れたプラスチックはかなり強く合わさっていますので良しとしました。

9.割れた部分を合せるように縛り 後足の可動軸を避けて縛りました。

 

 

 

簡単に市販の二液性エポキシ接着剤でステンワイヤーとプラスチック材、1mmΦ穴と芯材を固定します。これで硬化しますとワイヤーとプラスチックが固定されますので良しとします。組み立てて、特にプラスチックの補強リブ、表面まで一体化します。

 

下の写真二枚。市販の二液性エポキシ接着剤でステンワイヤーとプラスチック材を固定された処です。ステンワイヤーの切端は危ないので接着剤で芯材の奥まで入れて硬化させます。

 

 

10. 硬化した右後脚を再度組み立てて本体に取り付けた写真です。前足からの連動アームや後ろ足シャフトが通りますので 接着し硬化した部分が本体駆動に邪魔しないかを確認し、縫いぐるみの外皮を戻します。

前脚からの連動アームや回転部分に異常がなく動きが良好時は修理終了となります。

 

 

                                以上

 

画面検索をしますとおもちゃの名前は「キミとアイドルプリキュア キミとアイドル変身 アイドルハートブローチ」との事。

 

 

音が出ないとの事で預かりました。首から下げる紐も固定してとの事でした。

上の写真で黄色い矢印の首から下げる紐が解体時外れてしまったようです。どうもボタン電池を入れ替えるとき 解体を間違えたようで完全には組み立ててなくそのためか電源を入れても音も出ず、紐も外れていました。

 

 

 

上の写真で黄色い矢印の先は電源スイッチで中点がオフ。左右で動作のようです。矢印の上にはボタン電池の蓋がありネジを外すと下の写真の様になります。

 

下の写真で電池の蓋を開けた状態です。LR-44x3が使用されていますが

真ん中の電池上にリセットボタンがあり そのリセットの組み立てでバネと蓋が逆になり間違えてセットされていました。

内部にバネを入れてその後に上が細いプラスチック蓋をつけるとリセットは正常となりました。

その下に左右からの押し釦スイッチがあり正常に組み立てるとボタンオンで中央のハートがモーターで回転します。

 

 

下の写真で組み立ての時、バネと黄色い矢印の細い部分が正規の位置に入ると軽くスイッチが動きますが左右のレバーとバネ位置で手を離すと外れてしまい正常には動きません。全体を下に押し付けながらレバーも固定し蓋を締めてビス止めを行う必要があります。

これが正常にセットされ難い原因です。正常に仕上がるとハートの回転や音楽、変身などのコメントが出されます。写真では黄色の矢印先のピンクの棒がガイドに入ってなく又、バネも当て板から外れています。

 

 

バネと黄色い矢印の細いピンクプラスチック棒が正規の位置に入ると軽くスイッチが動きます。左右のレバーとバネ位置で手を離すと外れてしまい正常には動きません。全体を下に押し付けながらレバーも固定し蓋を締めてビス止めを行う必要があります。

これが正常にセットされるとハートの回転や音楽、変身などのコメントが出されます。

 

 

これらの組み立てが正常位置で出来ましたので 即日、返却できました。

                                以上

 

 

 

今回のおもちゃは番犬ゲームです。箱に説明書が付いていますがエサ入れにエサをいれ交代で餌をとる・・・失敗すると突然、犬が飛び出してくるのです。

下の写真はおもちゃの現物とその梱包箱です。

 

 

故障はゲーム動作中に動作しなかったり動いたりで安定しないとの事。電池ホルダー金具を見ますと随分電池が噴出した時に見られる物が見られ、金属切片も大分腐食しています。

本来はホルダーの接触不良から電池を外して電極切片の磨きで対策済みとしますが

今回は、どうも気になり分解調査しました。

結果、電池ホルターの分解と水洗い、電線の一部交換、ワイヤーブラシによる切片磨き、さび止め対策まで実施することとなりました。

 

下の二枚の写真は電池ホルダーから切片のみを取り出したものです。

何故か電池からの液漏れ異物が多く見られます。これでは電池の当たる面とコイルバネだけの磨き対策では対策不足でした。

 

 

下の写真はホルダー裏の本体への電源線で、すごい状態です。電池ホルダーボックスの半田用切片穴には電池からの異物が一杯で ここに使用されているマイナス極の黒配線も近日中に断線しただろう思われます。

 

 

黒配線は電極洗いの為はんだを外しましたが 再度の半田処理では半田が電線に乗らず接続出来ません。切片のマイナス側は電池の腐食液が染み出し黒い電線の内部に毛管現象でメイン基板までの配線すべてに腐食液が入り芯線を腐食させ 強度と共に半田が乗らず半田処理が出来ない場合が多いのです。新たな電線で電極からメイン基板までを配線し直しました。

 

下の写真は水洗いとワイヤーブラシでの磨きとオイル処理をした物です。

 

 

以上の様に何故か ここで使用されてきた 不良となった乾電池は随分異物を大量に出し 電極を腐食させましたが すでに電池は処分され、銘柄等は確認はできません。

これだけ大量に異物が出ているのは珍しいです。

 

分解したついでに内部プリント基板周りの写真を 下に二枚残しました。(同じ写真ですが撮る方向を変えて)黒線は交換済みの電線です。メイン基板は問題がありませんので再度組み立てて試験動作させて良好なので修理終了としました。                   

 

 

                                  以上

 

 

 

今回は夢ネコプレミアムの修理です。

お客様が親切に取説と櫛(コーム)も持参されました。

従っていつものPC検索でおもちゃ名を調査しなくても良いです。人形の高さは座った状態で30cm強あります。

スイッチを入れても動かないとの事での修理依頼です。毛足が長く本物の猫のようです。

 

 

電源スイッチは胸の内部ですが、スイッチを入れても鳴き声や動作も 全くしないです。この事から電源が入らない不良とみて 電源スイッチ自体を疑いました。 ここで今までは定電圧の外部電源に置き換えて調査します。

これは電源電流や電圧を確認しながら動かしての調査で 解体前でも いくつかの情報が取れますので。

電池ホルダーは単二乾電池 三本使用の4.5v定格です。電池ホルダー内形状は一本は横に配置され 他の二本は この電池と直角に二本、配置されています。しかし、電池ホルダーを解体しないと その電源の取り方はわかりません。他のおもちゃの中には 途中から中間電位を取ったりと変形は多々あります。解体して電池ボックスの配線を直接確認した後 三本全部直列で途中からの引き出し線は無い事を確認できました。このように猫の筐体を分解しなければ外部電源の使用もできません。

 

従って、解体するのですが 解体方法を調査すると 修理情報として、ネットから「浜松とんかちのおもちゃ修理記録」と言うおもちゃ病院の報告が見つかりました。随分、詳しく解説されています。 この猫の組み立ては 大変独特であり、解体方法も 詳しく説明され 大変助かりました。今回は自己流での解体はNGです。

それにしても この猫のおもちゃは縫いぐるみから内部筐体を外すのは 極めて特殊で外すだけで二日ほど要しました。毛足の長い縫いぐるみなので内部筐体から四本の手足を外すのに 工場で猫を組み立て時のネジ取付穴を塞ぐ後を見つけて縫いぐるみ毛皮相当(外皮とする)の穴閉じ糸をカットして そこから元の穴を開ける必要ですが 有りますが、穴が見つかりません。

試行錯誤した結果、穴を塞ぐために糸でくくって閉じた為、その部分が他の生地より固くなっているのが解り、そこを触って 感触で穴を探すことにしました。

「とんかち」の記事には具体的に印をされていますので そこを探すのですが 筐体のネジ個所と外皮はかぶせてあるのだけなので外皮穴跡は移動してしまいます。よってそこを探しても下にねじは無いのです。又、大枠では、腕や足の付け根は胴体と腕の間に隙間が少しあり隙間から指で回転させるほぼ中心と思われる場所をめがけるとネジ部が解りやすいでした。外皮を手探りで探り 硬めの所を注視し別の糸で括ってあるのが見つかります。

このような探し方で腕二本と足二本の回転中心ネジと可動範囲規制ネジの合計8か所を見つけ分解しました。ネジは中心を固定するネジと可動範囲規制ネジの種類と長さが大きく異なりますので明確に仕分けして保管します。(ネジはフランジ付き、普通頭のネジ、長さも変化有り)

下の写真で猫の腕と足の回転部分(青)と可動範囲制限ネジ(赤)のおおよその場所を示しています。外皮穴は移動できる事で 1つの外皮穴で回転軸のネジと回転範囲規制ネジの双方が見れます。

これらの前足二本と後ろ脚二本の八か所のネジを外さないと胴体から手足が外れず、結果、分解できません。 更に、外した足の下の外皮には巻き込み防止の外皮止めプラスチックプレートが付いていますので 分解には随分、苦労します。これらの詳細は「浜松とんかち・・・」に細かく説明されていますので参照願います。

 

 

 

下の写真は本体外皮を外したところです。黄色の矢印コネクター配線は頭への電気配線コネクターです。今回は無点検で済みました。

 

 

 

上の写真から見えるようにこのままでは内部が見えません。 外皮がはがれても内部のプラスチック筐体は三重のカバーがあり なかなか内部には達しませんでした。

プラスチック筐体は胸の全面から左右に割れる構造ですが これを合わせている側面からのネジの種類と長さと場所が異なりますし、更にネジ頭はカラー付きとカラーなしの二種がありますので各パーツを分解の度に略図で位置とビス形状と長さを控える必要があります。又、内部にはクランクの中心支点や背骨のブレーキや近接導体シート等があり 更に分解時に控えておかないと元に戻せなくなりそうで解体を難しくしています。

下の写真は本体の左半分のプラスチックカバーを更に外したところです。

やっと電池ボックスが見えています。電池ボックスの黄色い素子はプラス電極から出ている可逆性過電流保護のポジスターです。このおもちゃでは黄色いポジスターの口出し線が チューブが架けてあるものの 短絡しそうなのでセットしなおしテープで固定しました。写真はその加工前。左の二本線が出ているのはマイナス極です。

緑の矢印は上の外皮を外しているときにカバー内部から取れたレバーで 支点ですので組み立て時は元に戻す必要があります。

 

 

下の写真は 更に右の半分のカバーを取ります。しかしまだモーターには達していません。

 

 

 

下の写真は 更にカバーを外して、ここでやっとモーターに到着できました。

 ここからモーターの不良原因調査と対策となります。このモーターはマブチモーターのF形のようでモーター単体で通電しても動作しませんでした。下の写真では電源スイッチも見えていますが通電動作が悪いので同じ大きさの新しい一回路二接点スイッチに交換しました。

赤、青、黄色の三色電線で赤色が電源電池プラスに黄色は基板のプラスへの電源線、青は基板電源からの放電用抵抗へのリセット回路配線です。

 

 

モーター単体を分解してみますとモーターブラシが片側なくなり残は折れが発生しています。

今までの猫筐体の分解の難しさから考えて 出来ればモーターは新品に交換をしたいです。でも、このモーターは二極のマブチモーターのようで モーターシャフトも長くウォームギアーを回転させています。

 

私が手持ちの予備モーターは同じマブチのFタイプですが 構造が三極タイプで、今回品との交換は出来ません。二極モーターは三極モーターに比べて回転数が多く、トルクは少ないのが普通です。このように、外形が同じでも仕様が異なりますので置き換えは無理なのでモーター内部を開けてモーターブラシ交換修理としました。

 

下の写真は今回のモーターのブラシ部分を解体した写真です。整流子とブラシがカーボンと油でギトギトです。

 

 

下の写真は これらの部分を洗浄し乾燥させた写真です。

洗浄したブラシ部とモーター電極部にノイズ防止用コンデンサー基板です。

 

 

 

下の写真ではブラシ押えの部分を解体し 切れた電極の片側を手作りでリン青銅の短冊を手作りしてブラシを作り 一部古いブラシに沿わせて残した切片と新しい切片電極に沿わせて追加し 半田仕上げで作りました。写真の様にブラシ部分はプラスチックの嵌めあいで組み立て構造となっていて助かります。

 

 

これらのモーターブラシは消耗品で特にロボット等の様によく動くものでは 比較的に短時間でモーターの寿命となります。

工業用等の本式のロボットなどではモーター形式の異なるブラシレスのモーターなどが多用されますがブラシタイプに比較してかなり高価となり おもちゃ用には不向きです。(ブラシレスはブラシが無い)

 

ここで推定した故障推移を記します。

モーター回転で消耗によりモーターブラシが切れた⇒モーターが回転できない⇒停止すると構造から電源短絡となり大電流が流れる⇒電源のポジスターが動作する⇒ポジスターが動作しても大電流⇒電源スイッチが壊れた。の順で不動となったと考えます。 多くの電流が流れたが”ポジスターのおかげで制限された大電流で済んだ”と考えます。

モーターを修理し本体に戻してから、テストで動かしましたら 故障前では1Aは優に越しての過大電流でしたが ほぼもとに戻った状態なので 再度、測定しますと電源電流は0.5A以下程度で 時々0.7A程度流れています。正常

よく使用される電流ヒューズは過電流で動作すると必ず交換を必要としますがポジスターは電源を切ると自然に冷めて、元の状態となるので交換は不要です。

 

不良モーターは分解し洗浄、再度整流子ブラシをリン青銅板から作りモーターに取り付ける事で何とか復帰できました。又、動作不良となっていた電源スイッチも類似のスイッチに交換しました。

 

ここからは今まで説明してきた分解の逆で 組み立てます。

今、ブログ作成中では、まだ外皮の裁縫をしていません。

このように複雑な解体から慎重に内容を元に戻す作業です。

 

1.     尾が長いので多くの布を解きましたので、元への戻しと縫い作業を行う事。

2.     乾電池のボックスから尾までの布の縫い仕事。マジックテープの戻し作業。

3.     手と足のネジ止め用外皮の穴閉じ針仕事。四か所穴閉じ。

4.     手足の6角シャフトの取り付け四か所。この六角軸は一辺に凸があり そこを合

  わせてからネジ止めしないとタイミングが狂うので要注意。

  その部分を拡大した下図で説明します。随分大きく書きましたが手足の駆動シャ

  フトは断面が6角形で一辺には黄色い矢印のような突起が縦線状にあります。

  ここを合わせて取り付けます。

                               

   手足の回転軸 駆動シャフトの断面形状。

 

5.     筐体の本体裏にタイミング用のスリップリング電極があります。ここまでの説明

  の様に解体するたびにシャフトが外れていますので組み立て時 一度タイミング

  用スリップリングを開けて軸を正式な位置に戻してから解体側プラスチックの

  蓋をする必要があります。

  もとに戻さないで組み立てると数ミリ筐体か膨らみシャフトが浮くので必ず点検

  し戻すこと。黄色の部分の組み立て時要確認

 

 

これらの報告内容でもメインのモーターのみの修理で 猫の頭の部分は全く触れていません。頭には9 ピンのコネクターからケーブルが出ていますので更に複雑な制御をしていると思われます。

 

 

又、外皮の絡まり防止のプラスチックシートプレートの脱着も苦労しますが 今回の説明から省略しました。詳細は「とんかち」を参考にしてください。尚「とんかち」はシリーズで数回に分かれて報告されています。又、記事が今回の修理品と微妙に異なるところがありそうで、猫シリーズの仕様が変わってきているのかもしれません。

[夢猫(セレブ)と夢猫(プレミアム)の違い?]

                                  以上