今回は防犯ブザーの修理です。                 (秦野おもちゃ病院HOT)

外観はおよそ長さ90mmx幅55mmx厚さ30mm程でLED ライトと警笛発声が内蔵され各押し釦スイッチが付いています。LEDは点くのですが警笛が鳴らないとの対応です。

外観上簡単に見えますが ねじ止めやプラスチックの筐体合わせ目は専用のシリコンパッキンでシールされています。又本体裏にある乾電池ボックスも専用のパッキンでシールされ連続警笛の金属極やLED外観もパッキンでシールされていて しっかりした作りに思われます。

下の写真はプラスチックの筐体を開けたところです。


 

丸い物は圧電振動子のスピーカーで他にL字型制御基板が見られます。

圧電素子のスピーカーは薄いわりにビックリするほどの警報音を発します。

下はL字型メイン基板を裏返したところです。

 

 

基板にはNPNトランジスターとCOBの黒い素子、ドラム型三端子のトランス、照明用と警報音用押し釦スイッチが ついています。回路は窓の防犯ブザー等と同じと思われる発振増幅ブザーでキュルキュルとかん高い音を発します。

 

 

上の二枚の写真で上は警笛用 下はライト用押し釦スイッチですが下の写真のライト用押し釦スイッチ横の三個の穴はドラムコアーの足用でプリント基板パターンが切れかかっているようなので青色で示したように配線で接続しました。

上の写真は 偶に鳴るが押しても鳴らない時が多かった為 今回接触が悪かった警笛用スイッチをシールされているが合わせ目より接点復活スプレーを添加し基板から外して単体で調査し繰り返し動作で導通が確実になってきましたので再度取り付けました。
写真では今赤の線が一本外されていますが実際は黄色のパターンで示したように繫がっています。トランジスターS8050は外して測定しましたが計測の結果問題なしでした。(左よりE,B,C    hFE=367  Vf=649mV)

 

これらの対策を行った状態で安定した動作と警笛音を発し 水色の外部タグを引くと金属ピンがコネクターから外れて連続警笛音を発します。

                            以上